マミヤプレスというカメラ
じつはロクナナへの憧れが、ずっとある。
アラーキーさんのロクナナが素敵すぎて好きすぎて…はい。
で、ニコンの広角を一本手放してマミヤプレス初期型に6×7ホルダーのセットを購入したわけです。
荒木さんが好きなら、さっさとペンタ67やマキナ67を買えばいいのだが、お店で触らせてもらった感じ、何だかしっくり来ないのである。シャッター音で何分の1か判りにくかったり、持ちにくかったり、グリップ高かったり!
そしてマミヤプレスで6×7を使ってしまうので今後他の67とは縁がないだろう…まずマキナは高いしね。
街に出て試写してみると、なかなかイイ。
レンズシャッター機であるからレリーズ時のショックが非常に少ない。1/8秒を切っても手ブレが気にならないって、素晴らしい。
しかし、現像してみると光線引きがある。
ネガでもポジ(RVP100)でもダメ。蛇腹に穴がある疑惑。優秀なテッサー搭載なのに勿体ない。
下半分がカブってるね…
でも、
このように
(立体感…!)
しっかり撮れているのも、ある。
一週間で、あえなく返品。
直して使ってもよかったのだけど、パララクス自動補正が無いモデルだったので、まあいいや、と。
マミヤプレスの最終型、ユニバーサルタイプは、蛇腹が無くアオリができない代わりに光線漏れの危険が少ない。
アオリなんて、棚田の奥までピント合わせたり、建築写真に使ったり、ブツ撮りで便利なくらいだ。それなりに役に立つけど、必要ない必要ない…
アオりたいなら大判を買ってしまえ。
ちなみに、マミヤプレスでもスーパー23より前のモデルはファインダーに6×9のフレームしかなく、視差(パララックス)の自動補正も利かない。
Super23やUniversalは6×7と6×9の、それぞれ100,150,200mmレンズに対応するフレームを持つので使い勝手が良いと思う。
今回使ったレンズは、ほとんどのプレスに標準装備の100mm/f3.5。暗いと仰るなら100mm/f2.8という品もございます。他には75/5.6なんてのも。
購入のときは、蛇腹の穴に注意だ。
また、距離計で撮るときに蛇腹がしっかりロックされず、浮いていると片ボケになったり、ボケボケになったりする。
アオリを使わないなら、しっかりロックして中から一周、パーマセルテープでも貼っておけば光漏れの心配が減るだろう。
このカメラの使い勝手、かなりいい部類に入る。 なぜなら持ちやすいから。左手でグリップ(レリーズ付き!これが大きい)を持ち右手でフォーカス。
巻き上げも右手でするのだが、ホルダーによって2回巻き上げのものがあるので、注意。もし気付かず撮っていると、半分づつコマが重なったゲイジュツ品が出来上がる。
見た目はスゴイが重さはペンタ67より軽いか同程度。どちらも標準レンズなら、最短撮影距離も1mだし、あとは好みの問題かな、と。どうでしょう?あなたもプレス。マミヤのプレス。
ポートレート④ @湯島界隈
モデル:はちさん
ロケーション:湯島周辺
晴れの予報だったので、光線がキツくならないうちに、と10時から撮影を始めた。
冬の日射しでもナメると大変なことになる。
まあ、それを活かして写真を撮ればいいのだけれど。
Film:
Kentmere400(at500 SPD1:1 10min)
Velvia100(2段増感)
pro160ns
35ミリはモノクロ、ブローニーはポジで撮って途中からネガに換装した。
撮られ慣れていないだろうから、と何枚か撮ってデジタルで確認してもらったが、既に友達と撮り合っていたようで、すぐフィルム機に持ち替えることに。
ファースト・コンタクト。
けっこうキマってる。
私が丸レフを持て余していると、カメラを持ったオジ様2人組が「持とうか?」声をかけてくれた。ありがたくお受けしました。
イイ感じの影を見つけたので撮影。
こういう暗いところも好き。朝の感じ…
小道具として角川文庫を持ってもらった。「にんじん」。
入射光式露出計でバッチリ出したハズなのに、なぜかアンダーになってしまった。あと1段くらい欲しいところ。
↓同じ露出計で測ったコチラは上出来なのに。
湯島聖堂、受験の聖地。
上の写真を四切に伸ばしてみた。
特別硬調のモノクロ印画紙を使ったら、すごく雰囲気が出てビックリ。
もう梅の季節である。
近くの公園に移動し、遊具を使って撮った。
このアミアミの遊具が割と汚れていたようで、撮影とはいえ、はちさんの服を汚してしまい申し訳なく思う…
このコマでリバーサルは終了、フィルムを入れ換えるが、交換を焦ってしまい裏蓋が確実に閉まっていなかったようだ。 6コマ目でパカッ…
一瞬、何が起きたかわからず、「これは…全消しか?全消しなのか?」と半ベソになった。120フィルムは巻き戻しというのが出来ず、巻ききってしまうことは可能なのだが、とにかく全部撮ってみよう、と鬼のようなスピードで撮り終えたのだが、半分はバッチリ写ってて、感動。
公園をハシゴして、
銅の鳩と戯れたり(待てよコイツは鳩で合ってるのか…?)
クールに悩んでもらったり、
カルメンになってもらったり。
大いに楽しみながら撮影させてもらった。
パカパカ撮りすぎて、フィルム6本分撮り終えてしまったので、最後はデジタルで。
はじめて初対面のモデルさんと行った撮影では、ガッチガチに緊張していたが、少しは自由に動けるようになってきた。
(重さを含め)まだカメラに振り回されている気がするので、その点を改善していく。
楽しく撮影でき、さらに満足のいく写真が撮れた。はちさん、ありがとうございました。
☆編集後記
今日の機材
・Nikon F6
28/1.8G
50/1.4D
Nikkor-H 85/1.8
・Sony α7
Nikon Ai55/2.8
デジタルの高解像度に耐えられるよう、とびきりシャープなマイクロで。
・Bronica EC-TL
Nikkor50/2.8
Zenzanon100/2.8
ブラケット・ストロボ
SLIKの三脚
タオル
このタオルが、けっこう役に立ってくれた。
拭いたり、敷いたりイロイロ。これから撮影の必需品にしようと思う。
今回はカメラが3台に三脚、大型ストロボ。その他電池やレフ板などで総重量10キロは優に超えている。肩掛けのボストンバッグへ、ズドン。クッション無し(笑)
どんなに機材が重くても、持ち方さえ工夫すれば気合で何とかなる😃
— ニコノス (@nikonosF) 2017年2月2日
欲しいときに無くて後悔するより、結局使わず後悔した方が遥かにいい、と判断して多目に持って行ったのだが…
翌日、大変な筋肉痛だった。
で、三脚は要らない。
大抵の撮影は街角だし、4時間ほど撮っていて使ったのは一度だけ。
カメラの重みも相当であったので、機材選びは慎重さを要する。
OLYMPUS-PEN のススメ
フィルムの「ローテクさ」を楽しむなら、ハーフサイズで撮ろう。
こう思ってPEN EE-3を買った。ジャンクを修理したものだが…いやぁ、写る写る。
3群4枚、テッサー型構成の優秀さを思い知った。何でもサラッと写してしまうのだ。
ご覧下さいこの真逆光。フィルムはフジX-TRA400、特別なことは何もしていないのに、大したものだ。
しかし、寄れない。
何を撮ったものかは判別できるものの、ボケボケで困る。
(このとき一緒にスペイン料理を食べた友人は写真がキライで、どーしても顔を撮らせない。後から見たらきっと楽しいのにね💃)
もっと便利なカメラがいいな…とPEN FTをメルカリで買い、修理して使っている。
修理のとき思った。よくできたカメラだな~、と。無駄がない。中身が詰まっている感じである。
私の個体は露出計の劣化とハーフミラーが腐食(クイックリターンミラーではない)、モルト腐食でジャンクになっていた。ライカのおかげでマニュアル露出でも自由に表現できるようになったから、露出計は諦め、ハーフミラーを普通のミラーに換装。こうするとファインダーの見えが格段に上がる。
100円で買ったジャンク一眼レフからミラーだけ外し、ガラスカッターでうまいこと切ればOK。手先に自信のある方はお試しあれ。
こちらのページに、ミラーだけ購入したり、オーバーホールやリペイントをお願い出来る、と書いてある。見たところ古いページのようなので受付を行なっているかは不明だが、参考までに。
ジャンク品のなかには、手の施しようがなく、開けるのも嫌になるほど汚い個体も多い。そういうゴミのような品物を修理の方に依頼するのは、いささかモラルに欠ける、という声もある。個人的には「このカメラが好き❤️」みたいな気持ちがあってお願いするならノープロブレムと思うのだが…
その辺りは自分でよく考えて欲しい。
これも、よく写るんです。
F.Zuiko 38mm f/1.8
青のコーティングが宝石のよう。
懐にワンちゃんを入れているおじ様に会った。
突然であるが、ペンFはバルナックライカと似ている。
幅が一緒だし、実は厚みもほぼ変わらない。
重さは?
PENが600g 出典オリンパス PEN-FTはこう買いなさい:中古カメラの買い方ガイド:カメラファン | 中古カメラ・レンズ検索サイト/欲しい中古カメラが見つかる!
バルナックライカ(代表IIIC)が550g 出典Leitz leica IIIc
シャッター音はどうか?
PEN FTのシャッターはフォーカルプレーンであるが「ロータリー式」といい、映画カメラで一般的な方式である。ミラーの跳ね返り音もあるが独特の「スチャッ」という音になる。これ、結構響きます。
公園でスナップをしていたら、撮らせてくれた方が「いい音…」と感心されていた。
対してバルナックライカはシャッター幕が布で出来ているので、とても静か。こちらも独特の「コトッ」という音。
設計者の米谷さんという方は、ペンシリーズの巻き上げシステムをバルナックライカに着想を得て作ったという。憧れみたいなものがあったのだろうか。それとも、小型軽量を突き詰めたらこのサイズになったのだろうか。
開発時のコンセプトが「ライカのサブカメラ」で、気になったものをパカパカ撮っても全然気にならない。
36枚撮りなら、72枚撮れちゃう。
画質もまったく問題ない。なんたってズイコーですから。ハーフでもへっちゃら。いやサブカメラどころか、主力でバリバリ頑張って頂いていいとさえ思う。
35mm判とハーフ判を比べて、引き伸ばしたときに画素数としては約2倍になるわけだが、実際そこまで大きな違いは感じない。
それは、レンズが高性能だからできること。例えばレンズ付きフィルム(35mm判フルサイズ)で撮った写真より、このF.Zuiko38/1.8(ハーフ判)で撮った写真の方が明らかにキレイだ。
とはいえ、発売から50年程経つので「オールドレンズ」の部類に入る。
おとなしめの発色で、青系の色がキレイだな、と感じています。画質も良いのだけど、フンイキもある、素敵な標準レンズ。
海へ行った時に撮った写真たち。2,3,4枚目がE.Zuiko100mm f/3.5である。
真逆光はさすがに駄目だった(けど幻想的な写真が撮れた)。
カメラらしい見た目で、それほどゴツくない。声を掛けずに撮るスナップは、どんなゴツいカメラで撮ろうが一緒だけど、可愛いカメラだから声を掛けて撮るスナップに最適なのだ。撮られることに抵抗を感じさせない。
カッチリ構図を計算してスナップをしたいとか、友達と出掛けるのに大きなカメラでは抵抗がある(でもピントは自分で合わせたい)という人には最適のカメラなのでは、と思う。
まとめ
OLYMPUS-PEN FTの好きなところ
・オールドレンズらしい描写
・ハーフ判ならではの「分断された画面」
・可愛いくせして撮影者の本気に応えてくれる健気さ
以前の記事でも推しました。
ハーフサイズ、万歳。
B&Hで買ったもの
2016年の暮頃…私はモノクローム熱に浮かされていた。
気まぐれに買ってみた白黒フィルムの仕上がりを見て、ああ、これはおもしろいと思ったのだ。
ただ、フィルムが高いのである。
カラーより高いとなると、買いに行っても「カラーでもモノクロ印画紙に焼けるし…」と躊躇してしまう。
フィルム写真は、もはや趣味の分野であるから、コスト云々はできれば言いたくない。しかし、フィルムだからと節約する方が勿体ない。沢山撮ろうではありませんか。
となると、「100フィート巻」しかない。
いつもフィルムを買うお店で、TMAX400が期限切迫で5000円になっていたので衝動的に購入。(このとき、フィルムローダーさえ持っていなかった)
期限切迫のフィート巻を買ってきてチルドにぶち込む。
— ニコノス (@nikonosF) 2016年11月29日
フィルムローダー、高し。おちょくってるとしか思えない pic.twitter.com/rUUyn2xqDH
— ニコノス (@nikonosF) 2016年12月15日
ネットで中古も見たけど、しっかり説明してくれているものがなくて、断念。正直、光線漏れが怖い。もはや恐怖症。「光線漏れするカメラはカメラじゃない」とまで思う。フィルムローダーだと致命傷だ。「ぬるいラーメンはラーメンじゃない」みたいな…(?)
AF-S 28mm f/1.8 C200
ラーメン(次郎。熱々でした。)
そして、バルクフィルムも今や安くない。
カラーより安いか同じくらいじゃなきゃ、使う気がしない。
そんなとき、アレモさんのレポを読んだ。
http://aremo-koremo.hatenablog.com/entry/2016/12/14/アメリカからフィルムを買ったら半額だった
B&Hじたいは以前から知っていたのだけど、今までカラーのことしか考えておらず、カラーなら国内で買ってもあんまり変わらない気がして見送っていた。しかし、モノクロとなると話が違う。
こんなに安いのか!と。
国内価格が暴利に思える程だ。もしやフィルムに高い関税を掛けている…?
私はまだモノクロのモの字も知らない初心者であるから、最初は一番安いのでいいよね、とケントメアのISO400を購入。これから36枚撮りが19本強できるので
5000÷19=213.158≒210円
カラーで最も安いC200がこの値段。
3520÷10本入り=352円
FUJIFILM カラーネガフイルム FUJICOLOR C200 36枚撮り 英文パッケージ 10本セット
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- メディア: Camera
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これならモノクロの方が安上がりだ。ちなみに5000円というのは、$39.99→4600円+送料の概算である。
ついでに、新品のバルクフィルムローダーも。レビューを見ると大抵ダイジョーブと書いてある。5000円程なら、アヤシイ中古を買うより安心できる。うん、うん。
"Cheap and working"!これが最初に出てきてめちゃくちゃ笑った。アメリカらしいなー、と。
新品かつもう少しチープでないものをご所望の方はSearch Results | Freestyle Photographic Suppliesこちらも写真用品大手Freestyle Photoでもう少しマシなものを扱っているようだ。
実は、発注してしまってからコッチを見つけ、チョッと後悔したニコノスである。
フィート巻のフィルムを装填するパトローネも買っておく。使用済みパトローネを再利用でもいいのだけど、根元を半端に切ってあるのもあるし、うまくできなかった時のために7個購入。
鉄製のものも検討したが、プラは弾性があるので長く使えそう、とプラスチック製を購入。
パトローネをどんどん増やしても送料が変化しないので、フィルムを追加で買うことに。
100ftを買うと一気に跳ね上がるから、ブローニーのEktar100を試してみる。5本でギリギリOK。
夏、使おう(レポをお楽しみに…!)。
ケントメアもスーパープロドールで現像してみようと思う。どうなることやら…
2016年12月16日に頼んで、2017年1月4日午前に届いた。全然急いでいないし、年末年始なので遅いとは思わなかった。チェックシート。
50本近く在庫があるので、もう35㎜フィルムは半年くらい買わなくてイイんじゃないかと思う。2017年上半期はモノクロでいきます。
1/9
追記
デイロールで巻き巻きしていたら、フィルムをとめるテープがパトローネの植毛に引っ掛かったようで、手応えが重くなった。ええい、そのままいってまえ!と巻き続けたら、なんとフィルムローダーの方が破損。
非常に単純な構造なのに、どこに壊れる要素があるのか不思議に思うが…今度は私の扱い方が雑だった。
瞬間接着剤で補修した。気を付けよう。
丁寧に使えば壊れないと思います。念のため。
カラー&モノクロネガ 自家現像
自家現像の手引き 〜機材、薬品、手順〜
フィルムを現像に出し「一週間かかる 」と言われジリジリしたことはないだろうか。コストに追われて出した格安現像店の仕上げに憤慨したことは?そもそも現像って自分でできるの?できるなら、方法は?と思ったことはないだろうか。
このページでは、私の調査と試行錯誤の結果をお見せする。過程については長くなるので省くが、少しでも参考になれば幸いである。 (ちょっとカッコよく書いてみた)
自家調合の話が出てくる。もっとこうした方がいいよ等の助言、やってみたよ報告(自己責任で👍)は大歓迎なので、お気軽にコメント下さい。
揃えるもの
機材編
・現像タンク・リール
基本なんでもいいが、220フィルムを使いたい人は現在パターソン一択。220用金属リールは数がとても少なく、探すのに大変骨が折れる(120用は多く出回っている)。ステンレスのものは薬品耐久性に優れるが、撹拌にコツが必要だ。しかし、慣れればプラリールも金属リールもほとんど一緒なので、特にどっちがどうということはない。マスコタンクを崇拝する方も散見されるけれど、それは多分、神話。好きなものを使いこなせればいい。
Amazonにはこれしか無かった。いきなり8本はキツイな。ヨドバシはじめ家電量販店のサイトで、もっと小さいものを購入可能。私は135フィルムを2本orブローニーを1本処理できる「ユニバーサル」タイプを使っている。
専用のホースがあるのだけど、使うと水洗がはかどる。
こっちも持ってる。
・写真用手袋
レンズの後玉より大事なネガに手の油分をつけるなど言語道断。専用の手袋の購入を勧める。で、汚れてきたら洗う。洗うと少し縮むので大きめを買うと良いかも知れない。
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・ゴム手袋
薬品を扱う時に用いる。できれば防護メガネも欲しい。
ラテックスの使い捨てが便利。最近はフィルムをリールに装填するとき、手の汗でダークバッグ中に湿気がこもり、フィルムにホコリがつくといけないのでゴム手袋で作業している。
・エプロン
薬品が衣服に付かないように。もしもの時は速攻着替えること!
・フィルムピッカー
現像するとき、フィルムのベロ出しに使う。ベロを出さずに栓抜きや缶切りを使って、パトローネを開けてしまう方法もある。どちらでも、お好きな方でどうぞ。
・薬品の保存容器
我が家では固体→空瓶、液体→ペットボトル、と分けている。
・はかるものいろいろ
メスカップ
だいたいで計るとき使う。1L、2L用があれば便利。
細かい計算のとき用いる。私はテキトーな人間なので、計量くらいは正確に…とココだけ張り切っている。。精度が欲しいならこういうガラス製のものを使うといい。実験室ぽくってカッコイイし。でも風呂場で割ると悲惨です、後片付けが。
はかり
デジタルのものを勧める。キッチン秤でよい。精度も高い方がモチロンよいが予算に応じて買うべし。
温度計
継続的に温度を知りたいものはアナログで、パッと測りたい時はデジタルで。私はデジタル一本だけ。
タイマー
突然ウンともスンとも言わなくなることがある。スマホのタイマーでいい。
このアプリはもっと便利。LabTimer on the App Store
完全防備。
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・フィルムクリップ
これを買っておけば悩まなくて済む。私はフィルムの下に挟んだ洗濯バサミにハンガーを引っかけてオモリにしている。
ブローニーに普通の洗濯バサミだと湾曲してしまうので、幅広のものを使うか、乾燥後に改めて重しを乗せて平らにするか。
・ネガシート
安いものでよい。できれば後でネガアルバムにできるもの。現像してただネガシートに収納、だけでは後で地獄を見る。
昨日は半年サボったネガの整理。数台カメラを持っているので「撮った順」が難しかった。
— ニコノス (@nikonosF) 2016年12月10日
わかりますか?ネガ整理で休日を終える気持ち。あの写真はここだ、とわかるうちに撮影終了の年月日だけでも書いておこう。私は紙の短冊に「'16 11/15 後楽園 紅葉 A君 研究室飲み会」みたいに書き付けて挟み込んでいる。
フィルムをスキャンした時、PCのデータ名とネガシートに1716('17年 16本目の意)など番号を振っておくと焼き増しのとき探しやすい。
ゴールまで、もう一歩。
薬品編
Part1 カラーネガ用
現像液+スターターのみ既製品を買っている。漂白、定着液は自家調合。
手順とともに紹介する。
発色現像
オリエンタル コダックC-41RA互換"BAN-1R"
1Lのとき(50℃温水660mL→A60mL→B15mL→C15mL、水225mL、スターター25mL)で混ぜると30℃付近の現像液が完成。ほぼワンショット(使い回しナシ)だが24枚撮りとか、クロスプロセスの現像しようかな、という時は一回使った液を再利用することがあるくらい。
発色現像は、30℃-8分または38℃-3分15秒。処理に長い時間をかけると、より高解像な像が得られる感がある。現像不足も防げる。ただしコントラストが高くなるわけではない。経験上、最も大事なのは液の濃度だ。これさえ合って入れば経験則で「温度が0.7℃低いから現像時間+30秒チョイかな…」みたくイジれるのも、ひとつの利点。
自家現像には1つ悩みどころがある。現像ムラだ。はじめてのモノクロネガ現像で出た。
特にそれから方法を考えたわけではないけれど、以来現像ムラとは無縁の日々だ。いつもパターソンのタンクで倒立撹拌はせず、攪拌棒で時計回り、反時計回りに始終クルクルやっているだけであるが…。
これは理論ではなく経験なので、とにかく場数を踏んで撹拌のコツを覚えましょう。
漂白
水(40℃) 800mL
赤血塩 50g
臭化カリウム(ブロムカリ) 15g
溶解、水を加えて1000mL
35-40℃で3分
上の処方か、既製品の漂白液をそのまま使う。こちらは35-40℃で45秒。
5,6回使ったら廃棄。2回目からは+30秒ずつで処理。
ここにも水洗を挟む。その間にタンクから排出した漂白液を元のボトルに戻し、定着液の準備。
定着
モノクロフィルムと共用。
Kodak F-24処方
水(50℃)500mL
ハイポ(チオ硫酸ナトリウム) 240g
亜硫酸ナトリウム 10g
亜硫酸水素ナトリウム 25g
水を加えて1000mL
35-40℃で4分。硬膜化はされない。
定着液はけっこう長く使える。私はちょっと多めに作って10回(つまり、135フィルムを20本)くらい使い回すのだが、その度に+30秒で処理する。
定着がきちんとなされていないと、もやっとしたネガになり、さらに保存性も著しく低下する。
こちらも既製品の定着液を買えば失敗はまずない。35-40℃で1分30秒。ただ、大きな容れ物で届くので、早めに使い切らないと劣化するおそれがある。定着液の材料はさほど高価なものではないので、自家調合でもコストはさほど跳ね上がらないだろう。
漂白液と定着液は、現像液より多くフィルムを処理できる。しかし、平均処理可能本数は知っておくべきである。
既製品なら、容器の後ろやデータシートに書いてあると思うが、自家調合、または何本処理したか忘れた場合、自分で調べなくてはならない。
以下に定着液のテスト法を紹介する。
・未露光フィルムを安全光下で新しく調合した定着液に浸け、透明に抜けるまでが「標準時間」
・何本か処理した液を用いて同様の作業を行い「標準」の倍以上、時間が掛かるようなら使用を止めるべし。
薬品は森本薬品さんで購入している。 http://www.morimotokasei.co.jp/smartphone/list.html?category_code=ct18
最後に水洗(10分以上)してドライウエル浴。以前テストフィルムをドライヤーで乾かしたことがあったが、ホコリだらけで見られたものではなかった。温水シャワーを壁一面に浴びせホコリを落とした浴室の扉をピッタリ閉め、換気扇をかけて4時間放置。その日の湿度により乾燥にかかる時間は違うが、コマのないところの乳剤面を触ってペタペタしていなければOKだ。
Part2 モノクロ用
ここでは私が現在取っている方法のみ記す。カラーは半年くらいやっているけど、モノクロはキャリアが短い(始めたばっかり)ので、「とりあえず像は得られますよ」という程度である。幸いモノクロについては諸先人が書き残された優秀な資料が溢れているから、そちらを併せてご覧になることを強く勧める。
現像
フジ スーパープロドール
5L用の容量が300gだから、各自必要量を計算して下さい。私は1:1希釈でやってます。
停止
クエン酸
これは酢酸のように臭くないし、料理や掃除にも使えて重宝する。アルカリの現像液を酸で止めるだけなので、水洗で代えることができる。私は量も時間もテキトーである。1分くらいかな。しかし、あまり大量に入れてしまうと化学変化により画像に斑点が出来るので注意。キッチリやりたい人は、モノクロ停止液処方の酢酸水溶液のpH(約3.5)と同じになるよう調整すること。ただし、定着の前に予備水洗を省かないこと。
定着
カラーと共用、時間も共通。
水洗
フジQW浴1分+水洗10分以上
ある程度フィルムを貯めた方が効率よく現像液を使えるが、未現像フィルムをどこに置いておくか、というのが問題だ。いろいろ考えた結果、未現像フィルムは冷蔵庫のチルドに詰め込んでいる。なぜなら、これが一番長持ちすると予想されるから。写真フィルムは化学変化である。温度が低い方が無駄な変化が起きなくて済むのだ。
kodak映画用フィルムの説明書に"生フィルムは13℃以下で保存すべし、長期にわたる保存は-18から-23℃で"とあるが、撮影済みのものは速やかに現像することを推奨している。
厳密な管理下において実験してみなければわからないけれど、経験上では結露した水滴による被害は出たことがない。
※注意
薬品の管理であるが、子供・ペットには注意。同居人がヘンな気を起こして飲んでしまう、なんてことも想定して万全の対策を取っておくこと。処理薬品は盛りつづければ殺人も可能だ。
廃液に関しては、近くの業者さんに委託する。規定通り処理しないと犯罪である。
本番のまえ一度は必ずシミュレーションをすること。業務用ネガの24枚撮り、一番安い120フィルム(使い終わったらテストフィルムにしよう)でいいから勉強のために1本犠牲にするといい。そうしないと大事なネガが「練習用」に化ける。ちなみに私も1度やらかした。
失敗例
成功例
以下、調査にあたり主な参考とさせて頂いたサイト。お世話になりましたm(_ _)m
カラーネガフィルムの自家現像をやってみた - ドール写真日記
ポートレート③ @四谷界隈
モデル: ゆいさん
ロケーション:四ツ谷駅周辺
今日の機材
Nikon F6
AiAF28/2.8(New)
Ai55/2.8s
Nikkor-H85/1.8
Sony α7
Leica DII+Summitar50/2.0
スピードライト SB-22 SB-400
三脚、丸レフ
天候は曇りで、強めの風。
少し寒かったのと、迎賓館が閉まっていたのもあってか人が少なくて撮りやすかった。
日中はどんなレンズも絞るから、とF2.8のマイクロレンズが主力。
若葉東公園という所で、シンメトリーなイギリス風(かな…?)の庭園。噴水もある。
AiAF28mm f/2.8
↑広角で脚長効果。これだけデジタルです。グレーカードも使用。
デジタルは結果がすぐ分かるから、「こんな風に写りますよ」とモデルさんとイメージ共有するのに使っている。
でも、機材のことだけを考えて撮ると、ツマラン写真になりやすい。
ズミタールなら静謐な空間にしてくれるだろう、と思って写した。
Summitar50/2.0
そうそう、このときいい風が吹いて、「飛びます!」とか言いながらフザけた。
いつもは守衛さんがいる場所だが、今日はお休み。
中に入ってもらった。
見えますか…?
撮影前に黒に染めてきたという。
ここは撮らねば!
構図がフクザツなので、色はシンプルに。
私はちょっと汚い所で撮るみたいな嗜好がある。ゆいさん、お世話になります。
自分で撮った写真って、撮ってすぐは「こうした方が、ああした方がよかったかも…」と悪いところが目につく。でも、ある程度時間を置いて見ると、悪くないなと思ってしまうのです。特に数ヶ月現像していなかった写真なんか、ね。
なんだか、懐かしい気持ちになる。
Nikon F3+Ai50/1.4
こういう、淡い色彩が大好きです。印画紙に手焼きしたい。
今回レポートが遅くなったのにはワケがあって、今まで失敗続きだった自家現像が、やっと安定した結果を出せるようになり(ライカで撮ったものは失敗…)試行錯誤するうちに貯めに貯めてしまったからだ。
──フジのフィルムは赤がガッツリ出る。
前回に引き続き、2度目の撮影。ゆいさん、ありがとうございました。
機材紹介 No.2
2016年、去年はいっぱい売って、いっぱい買いました。
ってことで機材紹介No.2いってみましょー
NikonF6
AF-S 28mm f/1.8
AiAF50/1.4D
Nikkor-H Auto85/1.8(非公式Ai改)
スピードライト SB-400
ZENZABRONICA EC-TL
Nikkor-P 75/2.8
Nikkor-H50/2.8
Zenzanon100/2.8
Olympus-PenFT
F.Zuiko38/1.8
D.Zuiko105/4.0
Leica DⅡ+Summitar50/2.0
Sony α7
もはやα7が動画用としてしか機能してない。そしてマウントアダプターは売るほど持ってるのだ。
ブロニカレンズをニコンFマウントかFEマウントに変換するやつが欲しいのだが、探してもどこにもない。需要がないんだろうか。
最近3Dプリンターを買ったガジェクラな友達がいるので、自分で設計してアダプターを作らせてもらえないかしら、と考えている。
ゼンザブロニカは、一台目のS2のフランジバックが合わず「修理不能」、2台目がシャッター不調で返品。SQを買おうか、ハッセルに行ってしまおうかと迷うもレンズを2本も揃えてしまっていた。
ブロニカはEC-TLⅡまでがフォーカルプレーンシャッターで、ETRからがレンズシャッターである。マウントが2種類(正確には3,4種類あるが)。ハッセルのように互換性はない。
結果、レンズを活かすためEC-TLを購入。東京光学(トプコン)の製造になる100mm f/2.8もついてきてウレシイ。
もう壊れないで欲しいな。ホント。
Nikkor-H50/2.8
明けましておめでとうございます。
— ニコノス (@nikonosF) 2016年12月31日
2017年も全部フィルムで行きます。ヨロシクです。#photography #coregraphy #portrait #construction #snaps #写真で振り返る2016年 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/jVJk5mCLum
それでは、今年も頑張ります。