Nikon AFーS 28mm f1.8G VS AiAF28mm f2.8
"Nikon AF-S 28mm F1.8G"
これで検索をかけると、沢山の人が書いているようだから今まで書く気が起きなかったのだが、売ってしまったのでちょこっとレビューをば。
前から使っているAF28mm f2.8(Dタイプではない、中期型)は、構成枚数が後期型のDタイプより少なく、抜けがいい、周辺減光の少ないレンズとの評判(伝聞)で入手したものだ。
しばらくそれで撮っていたのだが、室内など暗いところでのピント合わせが難しい。マニュアルフォーカスの話である。
基本的にAFは信用していないので、特に人物を撮るときは必ずマニュアルでピント合わせを行うことにしている。日中、屋外ならば何の問題もないのに、ちょっと暗い所ではストレスが大きい。
開放f値が大きいので、必然的にファインダーが暗くなる。被写界深度もあるので、どこにピントが来ているか、わかりにくいのだ。
これが広角はレンジファインダーで、と言われる所以だろう。確かに距離計カメラならば50mmも28mmもピント合わせは変わらない。
ということで、28ミリの1.8を検討し始めたのだ。時を同じくして給料日。
いやはやモノスゴイ解像力である…
フィルムはC200、どちらも開放だったかと思う。開放からここまでパッキパキだと、ファインダー像も逸品級。
木肌の苔、花弁の雫、自分は写真が上手くなったのでは?と錯覚するほどクッキリだ。
F4くらいがシャープネスのピークだと思う。
わ、キレイ!と思うとすぐ寄ってしまうのが癖。
「写真はレンズ」という言葉を心底重い知ったのはこの時である。この逆光耐性はナノクリでこそなせる技。
さて、問題にしていたピントの合わせにくさは、まったくストレスがない。暗い室内、MFでもピントの山が明瞭で、スッとピントが合う。まずファインダーの明るさからして違いますからね。1.3段の落差は侮れないです。うん。
これは、歪まなくていい
↑AF-S1.8G
↓AiAF2.8
歪んでいる気がする
レンズの描写面では満足中の満足を味わった。味とか雰囲気とか、そーいうのは置いといて、とにかく目が痛いほどの解像力・コントラスト。驚異的なほど歪まないので、建築を撮ってもOKだ。
フルサイズユーザーで28mmが好きなら、マスト・バイなレンズと思う。
中古価格が着々と下がってきている今、けっこうお得なのでは?もしくはニコンが28/1.4を出すのを待って買う?(出ないかも知れぬが…)
28mmは大好きだが、いかんせん先代、AiAF28の2回りは大きい。また、中判ネガを優に越える解像度を誇るデジタルのために開発されたレンズだから、35mmネガにとっては、ちょっと宝の持ち腐れ感。
結局、持て余して売ってしまうことになった。より良いものを知ると、旧レンズが苦手な状況で「あのレンズだったら…」と邪念が湧いてしまう。たまーに、ふっと後悔が押し寄せてくるが、これでいいのだ、と自分に言い聞かせる。それだけ素晴らしいレンズだったのだ…
超解像度と、濃厚な色乗りの感動を与えてくれたAFーS 28mm f1.8Gに感謝。
Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2012/05/31
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
↓旧レンズも、なかなかやるもんですよ。モノクロと合う。
Bessa Rはコスパ最高のLマウントカメラ
ライカレンズはElmar9cm/4(少しフレア気味になるが優等生)とSummitar5cm/2.0(絞りを開けばボヤボヤ、絞ればパリッと写る)の2本、使ったことがある。
エルマーはもう売ってしまった。
ズミターは好みにドンピシャで、もう一生手放せない。心中したい。
ボディはDⅡを使っていた。
①レンズキャップをつけないとシャッター幕のスキマから光が入って感光してしまうこと
②フィルムがまっすぐ送られないので、パーフォレーション(35mmフィルム両端の穴たち)に露光されてしまい、スキャン・プリントが面倒なこと。
サイコーに美的な組み合わせだったけれど、この2点により売却に踏み切った。
ところで交換レンズがポッケに入ることは、たいへん重要である。
週末にスナップしようとか、ちょっとそこまで行きたい時、できればカバンは持ちたくない。50mmを装着し、左に28mm、右にフィルムと電池・ストロボ。コートを着られない季節は泣く泣く広角を置いていくか、肩掛けカバンで出掛ける。
レンズが小さければな…と一眼レフに別れを告げ、ライカへ乗り換えよう…毎度そんなことを考えるのだが、AE・AF・自動巻き上げとそれに伴う快適さを失うのはあまりにも痛い。Nikon F6のファインダー、忘れられないし。
たまたま行った中古屋のジャンク棚に、フォクトレンダー ベッサRがあった。カウンター窓がポロリと陥入(陥没?)して機械の中に入って、巻き上げ歯車に噛んでしまったことが理由だ。
その他には「距離計縦ズレ」以外、特に異常も無いようなので、軍艦部を開けて窓を取り除けば解決だろう、と購入。嘘みたいに安かったし。
ところがどっこい、開頭手術が困難を極めたのである。
セルフタイマーを外し、前エプロンに強力両面テープみたいなもので接着されているゴムの貼革を剥がすと現れるネジを外し、シャッタースピードダイヤルと巻き上げレバーも外して、やっと軍艦部が取れる。後はカウンター窓をくっつけるだけ…のはずが、ゴム革を折ってしまった。なんたる不器用。後始末に骨が折れた。
距離計縦ズレであるが、ホットシューのプレートを外すと調整ネジが現れる。横ズレ矯正用と縦ズレ用があるので、間違えないように。
まんまと間違えた私は、三脚に載せたカメラの裏蓋を開けてシャッターをバルブ固定、ピントグラスをフィルムの位置に押し付けて無限遠及び最短でピントチェック。
散々面倒な思いをしたが、バリバリ動いているのでヨシとしよう。
このカメラを購入したとき、馴染みの店員さんに「ライカを買えない人達が使うカメラだよ。ほんとに買うの?まあ、遊ぶには安いけどさ…」と笑われた。
すっごい偏見。
シャッター音うるさいし、軽くて安っぽいし、巻き上げは重くないけどガリガリ。
でも、良いところは沢山ある。
☆ホットシュー・TTL露出計搭載
☆簡単フィルム交換
☆明るく見やすいレンジファインダー
☆35/90・50・75mmの選択式ブライトフレーム
☆安定した機械式シャッター(B,1sec~1/2000sec)
☆セルフタイマーつき
ケンカを売るつもりはない。
ただ、ライカで我慢していた部分を全部持っていることが嬉しい。ライカはコスパで量りがたい部分があるけれど、ベッサは徹底的にナイスコスパな実用カメラ。
コシナのフォクトレンダーブランドの手になるBessaシリーズは、
R:Lマウント
R2,3,4:Mマウント
Mマウントの3機種にはそれぞれ電子式シャッターでAE搭載の"A"、フルメカニカルの"M"が存在する。修理はコシナさんに電話すればやってくれるらしい。
いつか、ふらりと立ち寄った中古屋のオジ様が、別のお客に「ライカはね、金さえ積めばいくらでも直せますよ、ははは」と仰っていて底知れぬ沼感。思うことはやっぱり、いろんな意味で「ライカってスゲェ」
M型ライカ病に罹患していた頃、お店でM3、M4、M5、M6、ライツミノルタCLを取っ替え引っ替え見せてもらっていた。M4-Pを触らせてもらったとき「これは俺のためのライカだ」と思った。分割でも何でもドンと来い。
しかし譲れない点が1つ。
絶対、対称型の28mmをつけて歩くのだ。縦構図でビシッと決める、情報量の多い画が欲しい。
卍M4-P×Elmarit28mm f2.8(1st) 卍
何回払いになるのだろう…(笑)
ボディを手に入れてもレンズに手が届かない。
Mマウントのライカ、これは高嶺の花と言わざるを得ない。もし壊れたらどうしよう、なんて考えるとカタくなったり、過保護になってしまうだろう。(多くの人は慣れてくると雑になるが)
安いから壊れたっていいや、とは考えていない。華奢どころではないカメラだから純粋に安心できて、道具として使い込める点で、とても素晴らしいモノと言える。
生産終了になって久しく、今更になってレビューするのだが、良いモノは良いのだ。
軽快に巻き上げながら、スナップしよう。
↑Summitar5cm/2.0、Kentmere400+SPD1:1 10min30sec
愛しのタクマー with Pentax SP
私のオールドレンズ遍歴 No.4
高校の部室で見初めてから2年ほど公私ともにガシガシ使っていたPentax SPだが、私物化するのはイカンということで返却。なんで応援団の部室にカメラなんか置いてあったんだろう?未だに不思議。
SMCタクマー55mmは、Sony α7でM42星雲へ旅をしたときに買い戻したが、前みたいにフィルムで撮りたいな、と思っていた。
買い物の帰りに立ち寄った中古屋のジャンクコーナーで、1000円のSPを発見。1000円くらいになると大体、ファインダーがカビッカビだったり、ペンタプリズムが腐蝕していたり、シャッター後幕が最後まで走らなかったりと重病人が多いのだが、こいつはそういう問題が何一つ見当たらない。
モルトがカスみたいなのは当たり前。病気どころか、長く死蔵されており下手にいじられていない証拠。これは買いだなーと連れて帰ったが、いざモルト交換、となった時ジャンクたる理由を知った。
裏蓋が固くてなかなか開かないのだ。もしや検品のとき開かずに諦めたか?
カメラをヘッドロックして引っ張る。
お店では気持ちよくパカっといったのに?
うなる。ぐりぐり。
やっと開いた。ヨシヨシ。
シャッターも低速が少し粘るくらいで完璧である。
切り現テストせずとも普通に撮れることは明らかで、早速SMC TAKUMAR55mm F1.8をマウント、Fuji C200を入れ撮影に行った。
初心に帰ることにした。
— ニコノス (@nikonosF) 2017年2月16日
私がはじめて写真を撮ったセット😌
Pentax SP+SMC55mmF1.8#フィルムカメラ pic.twitter.com/yNWcAqoyH5
この日は砂埃がひどく、壊れてしまうのではないかと風が吹くたびコートで保護しながら歩いた。重さもカッコもまるで拳銃のようだ。
そう、このカメラはけっこう重い(標準55/1.8つき約910g)。先日、一眼レフが気になりはじめた友人とカメラ屋でCanonのkiss(キット標準ズームつき約575g)を触ったが、位置付けとしては同じ大衆機なのにフィルムユーザーは苦労してるのね…
フィルムで撮りたくなったら、いつでも貸してあげるよ、と言った。
苦笑。
このセットで写真を撮り始めた頃は、学園祭などのイベント以外に大して撮る機会もなく、フィルムを無駄にしないようにという気持ちもあってか月に1本弱だった。
現在、月に4本は軽く撮っているので恐ろしい限りである。ポートレート撮影の機会があると、1度に5、6本撮る。人物の場合は撮らなきゃ勿体ない気がして、パカパカやってしまう。
さて、カメラの話に戻ろう。
電池はアダプターを介してLR41を使用可能で、今回はゴムリングで自作した。あんまり使わなかったけど。
このカメラは絞り込み測光であり、いちいち絞らないと露出が合っているかわからない。AEもないから単体露出計のみに頼った方が、構えてから撮るまで速い気がする。
カラー、モノクロの順に一本づつ撮ってセットで売り払おうと思ったのに、2本目の途中からミラーアップして戻らない癖がついてしまう。(何コマかに一度はミラーが降りてくれる)シャッターは動いているので画像への影響は無い。
ファインダーがあるにもかかわらず目測で合わせて、真っ暗なファインダーを覗きながらシャッターを切る。
パコン!
ミラーが戻った。おっ…ちゃんとピント来てる!よしよし。
青山の団地で奇跡のガチピン。
日本家屋
20mくらいに合わせて絞ればOK。
モノクロ写真では、青空を暗く落とすため黄色フィルターを使うことが多い。この写真でも若干その傾向があるけれど、黄変の影響だろうか?ちなみにフィルターは普通のUV(紫外線カット)。
こわ…
これは、見えてましたね。ファインダー像が。
PentaxSPは(ほとんどマニアの戯言であるが)巻き上げの感覚、あれが気持ちいいのだ。中古屋でチェックするだけでは絶対にわからない、フィルムを入れたときの巻き上げ。適度に重い「ムチューッ、カチッ」というトルク感…ヘンタイですみません。
でもやっぱ違うんです。後の時代のプラカメ達と比べちゃうと。造りの良さが歴然。
巻き上げまで楽しいカメラって、そんなに多くないもの。
ファインダーは暗く、特に光の少ない場所でのピント合わせは至難。後の時代の物には敵わないが、その他の部分ではけっこう健闘していると思う。
そしてレンズ。
私はこのレンズが好きだ。なぜなら、愚直なまでにしっかり写るから。
しかし数が多く、黄変個体も多いために数あるレンズの中では最安値で取引されている、ジャンク箱のヌシ。
解放から一段くらい、ほんのり周辺減光が気になる。
絞ればごくごく普通のレンズ。黄変している「アトムレンズ」つまり放射能を持つ困ったレンズもあるが、こいつが性能を上げていることは確か。
見た目はすごく黄色だけれど、実際に撮ってみるとそこまで気にならない。もし気になる人はホワイトバランスをマニュアル調整すべし。フィルムの人はモノクロで撮るべし。
開放
たしかf4くらい。
この写真を撮っているとき、後ろでオジ様が「みんなカメラ持ってやがる…」とボヤいていた。明治神宮。
こんなに素敵な所にいて、写真を撮らずにいられない。
風が強いのに、外でお弁当。
F11まで絞る。シャキッと写ります。右下の人たち、演劇部っぽいな?
代々木公園。
これで撮りまくっていたからか、55mmは私にとって基準の焦点距離だ。パッと見で撮れる、慣れた画角。
55㎜という焦点距離は、今でもマイクロニッコール55/2.8で使っている。
再び、団地。kentmere 400(SPD原液 20℃ 6min20sec)
ラスト・ショット。
中古屋の親父さんに、直してやるから持って来い、と言われているが、自動巻き上げのAFカメラと比べると不便。直してもらっても、あまり使わないだろう。
だから、これで撮り納め。
さよならタクマー。
Nikon L35AWAD
たとえ火のなか水のなか、いつもどこでもアナタのそばに。
そんなカメラはどこにある?
私は Nikon F6を使っている。
雪でしたたか濡れたとき、故障のコの字も無いほどピンピンしていた。やっぱりそこは、フラッグシップ。
いまや超有名な写真集、「未来ちゃん」でも雪のなかガシガシ撮ってる感じだ。(小鳥さんの愛機はF6+35/2)
いい写真が撮れれば、カメラが壊れたってナンボのもんじゃ、とは思う。
しかし、1台しか持ち合わせのないカメラがダメになったら、撮影続行は不可能。防水カメラが理想だなーと思っていた。
私は「ニコノス」という名前で活動しているが特に理由はなく、ただ語感がいいからである。
ニコノスとはNikonが昔つくっていた水中カメラで、古い上に目測ピントというのが購入を踏みとどまらせた。
コニカ現場監督とか、防水コンパクトをいろいろ物色していたら、これが出てきたのだ。
My new camera...Nikon L35AWAD pic.twitter.com/eLSAIdER6c
— ニコノス (@nikonosF) 2016年12月9日
露出はフルオート。AFor近接域のエリアフォーカスで、強制フラッシュが炊ける。フィルム交換は裏蓋を開けてフィルムを圧板の下に通し、赤マークと合わせて閉じるだけ。そして何より好感が持てるのは、電池が単三×2ということ。CR何とかいう高い電池ではない!
F6のCR123Aも、ブロニカやペンタ67の4LR44も、サムライの2CR5も、とにかく高いんじゃー!
コンビニへ入って、置いてあったら奇跡⁉︎
でもこれは、単3電池。安く、どこにでも売っている。大きなメリット。
感覚的には、アドバンスト・写ルンです。
レンズも35mm/f2.8が装備されており、マニアも納得のF値。描写もOK。
「階調性」「水平」
広角ならではの使い方
沖縄にいるみたい。
周辺減光もいい感じ。ちなみにフィルムは全てFujifilm C200
FUJIFILM カラーネガフイルム FUJICOLOR C200 36枚撮り 英文パッケージ 10本セット
- 出版社/メーカー: FUJIFILM
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ただ逆光には滅法弱いので注意が必要だ。
元から防水ハウジングに入っているようなカメラで、 レンズの前に分厚いガラスがある。それが悪さをするのだろうか。
太陽の方角は禁忌。それを逆手に取って表現できたら勝ち。
買ったときには、どうせコンパクトでしょ、と馬鹿にしていたが、いい意味で期待を裏切られた。かなり画質がいいし、割と意のままに写る。
いかにもコンパクト使いました、って写真を撮りたいときは、暗めのところでフラッシュを炊けばいい。
寄りすぎた。
ふむ、けっこうやるじゃない。
ひどい雨の日や、画角が欲しい時はこれで外出する(35mmレンズを他に持っていないから)。露出やパララクスや少しのピンぼけを気にしなければ、限りなくラク。
水辺やお風呂で遊びたいときも、安心して使える。レンズに水が侵入することも、電源系統がイカれることもないのだ。
その上汚れても丸洗い可能。
FUJIFILM レンズ付フイルム フジカラー 写ルンです 防水タイプ 27枚撮り LF N-WP3 27SH 1
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2007/10/01
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↑もっとラクなやつ
私が気に入っているところは、シャッタースピードの下限が長い(8sec~)ので、夜景写真もお手のもの。コンパクトしか持ち歩かない時は、三脚なんてあるハズなく、だいたいブレるんだけど…
相場としては、¥3000-¥8000くらいだろうか。
私の個体はキレイだったけれど日付写し込み機能がダメになっていたから、相場の前半台で手に入った。(使いすぎて塗装が剥げてきている😓💦)
単焦点だから迷いがないし、描写も独特のものがある。フィルムカメラをはじめたい!という方にも、重い機材にため息ついてるベテランさんにも、自信を持って薦められるカメラだ。
たとえ火のなか水のなか、いつもどこでもアナタのそばに。
そんなカメラはここにある😏
ポートレート⑤ 渋谷・原宿
....モデル:ゆいさん
今回の撮影は、渋谷集合で原宿解散。こう書くとなんだか長い距離のようだが実際、大したことはない。
強風の上、太陽ギラギラという雨よりちょっとマシな天候に恵まれ、撮影開始。
暑くなる前にと10時集合にした。風のせいで寒い。
朝の渋谷は初めてだから、早めに着いてロケハンするのだ😏
いい感じのトンネル、みっけ。
近所の花屋で見つけた桃花を小道具に、
スクランブル交差点。
「青になったらダッシュで真ん中まで行こう…!」
群衆だけブラして撮りたかったのだが、中心に辿り着くまでに人はハケてしまっていた。無念。
よくドラマの撮影をしている、昭和な通りへ連れていく。彼女もこういうアングラな感じが好きだという。嬉しい。
レトロ・ランウェイの彼女。
画質が悪いのは「おまかせスキャン」だから。ハーフサイズでも、6切くらいまではキレイに伸ばせる。
さっき見つけたトンネルで。
「波乗りガール、渋谷に上陸」
タワレコ渋谷店近くの、宮下公園へ。
カバに食べられてください。ムチャ振り。
繁華街から少し外れて、観光客もあまり足を向けない隠れ家な通りを見つけるのが、散歩の醍醐味である。
スタバの前で、小動物的魅力を演出。
縦構図がお気に入り
陳列|😄|
通りを渡るとき、お神輿が通っていった。動画を撮るゆいさん。氏子の兄ちゃんたちは「ヒュー!カワイイね‼」と声をかける。
予期せぬイベントであった。
日差しが強かったので、なるべく直射日光は避けるように努めたが、夢中になるとつい、バッキバキに陰影のついた写真を量産してしまう。意図しての陰影ならいいのだけど。
どう撮ったら、どう写るか。イメージとの戦いである…
↘これは意図したやつ
Velviaなので超あざやか。陰影…ストロボで何とかなった…か?
でも好き。構図がどうとか言わない。
ここは、ファッションスナッパーの溜まり場になっている。スナップされるために座って待ってる人もいるよ。背景トンでてわかんないけど。
「花を持って、歩いてるところを撮りたい」
「離れたところから撮ってるから、気にせず歩いていて」とお願いした。
花があざとかったか?
カメラを向けると、いろんなポーズをつけてくれるゆいさん。
いつも楽しい時間になる。
撮影のあとは、お疲れ様ランチ。
ありがとうございました😂
ゆいさんとの撮影は、これで3度目だ。イメージ、やりたいこと、もっと伝えてみよう。次が待ち遠しい。
今日の機材
Bronica EC-TL
Zenzanon100/2.8
Nikkor-H50/2.8
+Acros100(EL100),RVP100
Olympus PenFT
F.Zuiko38/1.8
D.Zuiko100/3.5
+Kodak GC400
Nikon L35 AWAD(防水コンパクトカメラ)
+Fuji C200
欲張っていろいろ持っていくと、全部を使いこなせず苦しい思いをするので、順番にカバンから出して使うのが正解と思う。機材が多いと街では邪魔になるし。
郊外の静かな公園や森なんかでは、三脚も中判も白い布も、ありったけ車に詰め込んで、どっしり構えてもいいんじゃなかろうか。
マミヤプレスというカメラ
じつはロクナナへの憧れが、ずっとある。
アラーキーさんのロクナナが素敵すぎて好きすぎて…はい。
で、ニコンの広角を一本手放してマミヤプレス初期型に6×7ホルダーのセットを購入したわけです。
荒木さんが好きなら、さっさとペンタ67やマキナ67を買えばいいのだが、お店で触らせてもらった感じ、何だかしっくり来ないのである。シャッター音で何分の1か判りにくかったり、持ちにくかったり、グリップ高かったり!
そしてマミヤプレスで6×7を使ってしまうので今後他の67とは縁がないだろう…まずマキナは高いしね。
街に出て試写してみると、なかなかイイ。
レンズシャッター機であるからレリーズ時のショックが非常に少ない。1/8秒を切っても手ブレが気にならないって、素晴らしい。
しかし、現像してみると光線引きがある。
ネガでもポジ(RVP100)でもダメ。蛇腹に穴がある疑惑。優秀なテッサー搭載なのに勿体ない。
下半分がカブってるね…
でも、
このように
(立体感…!)
しっかり撮れているのも、ある。
一週間で、あえなく返品。
直して使ってもよかったのだけど、パララクス自動補正が無いモデルだったので、まあいいや、と。
マミヤプレスの最終型、ユニバーサルタイプは、蛇腹が無くアオリができない代わりに光線漏れの危険が少ない。
アオリなんて、棚田の奥までピント合わせたり、建築写真に使ったり、ブツ撮りで便利なくらいだ。それなりに役に立つけど、必要ない必要ない…
アオりたいなら大判を買ってしまえ。
ちなみに、マミヤプレスでもスーパー23より前のモデルはファインダーに6×9のフレームしかなく、視差(パララックス)の自動補正も利かない。
Super23やUniversalは6×7と6×9の、それぞれ100,150,200mmレンズに対応するフレームを持つので使い勝手が良いと思う。
今回使ったレンズは、ほとんどのプレスに標準装備の100mm/f3.5。暗いと仰るなら100mm/f2.8という品もございます。他には75/5.6なんてのも。
購入のときは、蛇腹の穴に注意だ。
また、距離計で撮るときに蛇腹がしっかりロックされず、浮いていると片ボケになったり、ボケボケになったりする。
アオリを使わないなら、しっかりロックして中から一周、パーマセルテープでも貼っておけば光漏れの心配が減るだろう。
このカメラの使い勝手、かなりいい部類に入る。 なぜなら持ちやすいから。左手でグリップ(レリーズ付き!これが大きい)を持ち右手でフォーカス。
巻き上げも右手でするのだが、ホルダーによって2回巻き上げのものがあるので、注意。もし気付かず撮っていると、半分づつコマが重なったゲイジュツ品が出来上がる。
見た目はスゴイが重さはペンタ67より軽いか同程度。どちらも標準レンズなら、最短撮影距離も1mだし、あとは好みの問題かな、と。どうでしょう?あなたもプレス。マミヤのプレス。
ポートレート④ @湯島界隈
モデル:はちさん
ロケーション:湯島周辺
晴れの予報だったので、光線がキツくならないうちに、と10時から撮影を始めた。
冬の日射しでもナメると大変なことになる。
まあ、それを活かして写真を撮ればいいのだけれど。
Film:
Kentmere400(at500 SPD1:1 10min)
Velvia100(2段増感)
pro160ns
35ミリはモノクロ、ブローニーはポジで撮って途中からネガに換装した。
撮られ慣れていないだろうから、と何枚か撮ってデジタルで確認してもらったが、既に友達と撮り合っていたようで、すぐフィルム機に持ち替えることに。
ファースト・コンタクト。
けっこうキマってる。
私が丸レフを持て余していると、カメラを持ったオジ様2人組が「持とうか?」声をかけてくれた。ありがたくお受けしました。
イイ感じの影を見つけたので撮影。
こういう暗いところも好き。朝の感じ…
小道具として角川文庫を持ってもらった。「にんじん」。
入射光式露出計でバッチリ出したハズなのに、なぜかアンダーになってしまった。あと1段くらい欲しいところ。
↓同じ露出計で測ったコチラは上出来なのに。
湯島聖堂、受験の聖地。
上の写真を四切に伸ばしてみた。
特別硬調のモノクロ印画紙を使ったら、すごく雰囲気が出てビックリ。
もう梅の季節である。
近くの公園に移動し、遊具を使って撮った。
このアミアミの遊具が割と汚れていたようで、撮影とはいえ、はちさんの服を汚してしまい申し訳なく思う…
このコマでリバーサルは終了、フィルムを入れ換えるが、交換を焦ってしまい裏蓋が確実に閉まっていなかったようだ。 6コマ目でパカッ…
一瞬、何が起きたかわからず、「これは…全消しか?全消しなのか?」と半ベソになった。120フィルムは巻き戻しというのが出来ず、巻ききってしまうことは可能なのだが、とにかく全部撮ってみよう、と鬼のようなスピードで撮り終えたのだが、半分はバッチリ写ってて、感動。
公園をハシゴして、
銅の鳩と戯れたり(待てよコイツは鳩で合ってるのか…?)
クールに悩んでもらったり、
カルメンになってもらったり。
大いに楽しみながら撮影させてもらった。
パカパカ撮りすぎて、フィルム6本分撮り終えてしまったので、最後はデジタルで。
はじめて初対面のモデルさんと行った撮影では、ガッチガチに緊張していたが、少しは自由に動けるようになってきた。
(重さを含め)まだカメラに振り回されている気がするので、その点を改善していく。
楽しく撮影でき、さらに満足のいく写真が撮れた。はちさん、ありがとうございました。
☆編集後記
今日の機材
・Nikon F6
28/1.8G
50/1.4D
Nikkor-H 85/1.8
・Sony α7
Nikon Ai55/2.8
デジタルの高解像度に耐えられるよう、とびきりシャープなマイクロで。
・Bronica EC-TL
Nikkor50/2.8
Zenzanon100/2.8
ブラケット・ストロボ
SLIKの三脚
タオル
このタオルが、けっこう役に立ってくれた。
拭いたり、敷いたりイロイロ。これから撮影の必需品にしようと思う。
今回はカメラが3台に三脚、大型ストロボ。その他電池やレフ板などで総重量10キロは優に超えている。肩掛けのボストンバッグへ、ズドン。クッション無し(笑)
どんなに機材が重くても、持ち方さえ工夫すれば気合で何とかなる😃
— ニコノス (@nikonosF) 2017年2月2日
欲しいときに無くて後悔するより、結局使わず後悔した方が遥かにいい、と判断して多目に持って行ったのだが…
翌日、大変な筋肉痛だった。
で、三脚は要らない。
大抵の撮影は街角だし、4時間ほど撮っていて使ったのは一度だけ。
カメラの重みも相当であったので、機材選びは慎重さを要する。