Pen EE3 モルト,シャッター整備
かわいいカメラ!
クラシカルに、いかにも女の子が好きそうなカタチ。セレン受光素子でレンズが大きく見え(ホントは小指の先ほど)、バランスの良いデザインである。
OLYMPUS PEN EE-3
またまたジャンクで、ファインダーとレンズのカビ、モルト痛みで安くなっていたので購入。以前ズミタールの為カニメ回しを買っておいて正解だった。こいつのカニメは極小なので、工具の代用が効かないのだ。
工程
レンズ
・レンズの銘板をゴムリングで回して外し、現れたカニメを内側から外していく。無水アルコールと綿棒で清掃。シャッターを気合いで止めて、裏側からもレンズ清掃。
ファインダー
・軍艦部を開ける。この際ストロボ接点用の線があるので慎重に。それからファインダーの前玉を引っ掛けて割らないように。
・黒い紙をペリペリ剥がし(破るなよ!)アルコール綿棒で拭く。
・黒紙を接着剤で元のように貼る
・軍艦部を閉じる
・モルトの調達。ネットにもヨドバシにもあるので苦労しないだろうが、どこかで100均にもあると見て、半日探し回ったが遂に見つからず、同じく100均にあったこんなもの
で代用。厚みがあったので、せこせこカッターで削った。非常に面倒だぜぇ&モルトの精度が不安だぜぇ と良いことないので黙ってモルトを買うこと。
Japan Hobby Tool 内面反射防止材 モルトプレーン のり付 1.0ミリ JHT9541-1.0
- 出版社/メーカー: ジャパンホビーツール
- メディア: Camera
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・元あったモルトの残骸をアルコールと楊枝か何かを用いて取り去り、そこに新たなモルトを詰める。この際モルトガイドの側面に粘着面がついてもそのままにせず、落ち着いて貼り直す。
・蓋の開閉に問題ないか、レンズに異常がないか確認してやっと試写となる。
iso400の36枚撮りを入れた。
ハーフサイズだから…
72枚!
ねえ、フィルムで撮ってるとき、早く見たくてしょーがない気持ち、わかる?
自家現像できる人に限るのだけど、10枚くらい取ったら巻き上げちゃって、ダークバッグ内で物差し使って切って、そこだけ現像しちゃう手もある。
転売ヤーになった気分。「試写済み」が低コスト化できるぞ!
ま、ペンは直して売っても利益は高が知れている。73年発売当時で1万円強だもの。同年に発売のニコンF2フォトミックSは6万円強。現代ならGRⅡとD5ってとこか。でも、どれも良いカメラだよ。
ネットでも、雑誌でも、中古屋のおじさんまでペンを「良い」とする理由、果たしてどんなものか(…撮りきれるのか?)
乞う御期待!