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ニコノスの写真日記

フィルムとデジタルの狭間からお送りします。毎日写真を撮って気付いたことを書くブログ。スナップ、ポートレートが大好き。twitter: @nikonosf

期限切れポジで奮闘

最近、忙しくて本格的に写真が撮れない。

いつもの道をちょっと遠回りしてスナップしたり、twitterでの「#今日の空」活動をしてはいるが、日を決めてロケーション撮影、というのができなくて発作を起こしそうだ。

 

ネガを自家現像している暇はないし、自分でできる現像にお金を払うのは癪なので、ポジで撮ることにした。

というのも、近所の写真屋のオジ様が古いフィルムをたくさんくれたのが大きい。

期限切れてるけど、何とかなる(はず)。95年のポジを使ったことがあるけれど、クロスプロセスする時に通常の10倍の濃さの液で処理してしまい、ほとんど像が得られなかった。(ちなみに濃い現像液ではネガも瀕死の状態↓)
f:id:cantonponeys:20170421072426j:image無補正です

今回はE-6ノーマル現像で出してみよう。

 

それでもやっぱり写るか心配なので、ネットで予備調査。

How to Use Expired Film · Lomography

lomographyのページでは、「ISO800なら、感度が1段くらい下がる」と書いてあるが、この法則はポジにも適用していいのか?うーん。2chをつらつら見ていく。どうやらポジは割とよく写るらしい…

感度が下がっているというよりは、ただ公称感度が信用できなくなる

・確実に色かぶりするが、度合いは保存状態に左右される

 

つまり出たとこ勝負。おお、スリル満点じゃないか!

ネットを通して知りたかったのは「ホントに写るか?」だけ。ハイコスト&ノーリターン(ローリターンは許す…)では困るから。

結果、ゴーサイン。

 

貰ったのはProvia400F, Velvia100, minicopy HRII, T64 など。

一番気になるのがFujichrome T64だな。

タングステンフィルム💡

Untitled

デーライトで撮ると淡い青の写真ができる。夜景を撮りたいのだけど、感度の低さが気になる。手持ちでいけるか…?

梅雨の頃、使おうと思う。

 

Kodachromeは、もはや過去の遺物と化したので現像すらできない。白黒でなら現像できるという話、復活の噂もあるが、どうだろうか。

8mmリバーサルフィルム、シングル8は対応のムービーカメラを持っていない。80年で期限切れてるけど誰か使ってくれる人いないかな?(欲しい人連絡下さい)

 

ネットで「期限切れは現像してくれない」とあったので現像のとき問い合わせると、「期限後1年半までは保証が付くが、それより古いフィルムは保証ナシの現像になる。それでもよいか?」と。

本来の性能から見るとゴミでしかなく、しっかり写るか保証もないのに正規の現像に出すのは、ほぼ狂気の沙汰である…いや、はい。全然OKです。

 

 

そして、帰って来たポジを見て驚愕。写真屋のオジ様と3人で大はしゃぎ。

「これは、予想外にイイではないか!」

 

Provia400F(~2007.7)


f:id:cantonponeys:20170427000114j:imageNikon AiAF50/1.4(以下レンズ同じ) 色補正ナシ

猛烈なシアンかぶりである。



f:id:cantonponeys:20170427000438j:image
色の偏りは、スキャナCanoscan9000f付属のアプリ「SCANGEAR」で「褪色補正」をかけるとキレイに取り除ける。


f:id:cantonponeys:20170427001820j:imageまあ、全部取り除いてしまっても面白くないので、多少は色味を残しつつ。

 

f:id:cantonponeys:20170427000502j:image感度400だから、ノーマル現像でここまで写るのだ。

 

Velvia100(~2009.10)
f:id:cantonponeys:20170427001201j:image

 こちらは黄緑にカブっていたが、感度が低く、比較的新しいこともあってか、そこまで気にならなかった。


f:id:cantonponeys:20170427001411j:image

カブったカブったと言うけれど、実際のところライトボックスで見るくらいなら問題ない。ばっちりストライクゾーンである。


f:id:cantonponeys:20170427001433j:imageポジは積極的に絞りを開けて撮っていきたい。


f:id:cantonponeys:20170427002136j:image動物をエサでおびき寄せて撮るのはズルである。パンを持ったオバチャンを探せ。

 

この2本を見てわかった。「期限切れポジは戦力内」だ。

Velvia50なんかを故意に3月くらいの期限切れ状態で使い「色に深みが生まれた」という話も聞くが、これらのフィルムは、とっくにそういう時期を過ぎている。

にもかかわらず、この結果は大健闘と言えるだろう。ちょっと色補正を加えれば、作品にも使えるレベル。

 

誰もがそうだと思うけれど、被写体を見つけて、写真を撮る、という動作はテキトーに出来ることではなく、その場の景色に感化されて初めて成立する。

節約のためだけに期限切れフィルムを使うのはお勧めしない。大事な写真がダメになったとき、悔やんでも悔やみきれないから。

今回は幸い成功に終わったが、このブログに書いてあったから××年までは大丈夫!みたく盲信するべからず。

大事な撮影では期限内のポジで撮ろうと思う。とりあえずProvia。常用感度として400は欲しいので、噂のエクタクローム再販に期待─!

 Kodak Brings Back a Classic with EKTACHROME Film | CES 2017 Press Release | Kodak

 

最後ちょっぴり大袈裟に書いた老婆心深きニコノスでした。この記事が少しでも参考になれば幸いであります。

 

もし顔見知りの写真屋さんがあったら、彼らは大抵デジタルに移行しているので、古いフィルムがないか(ダメもとで)聞いてみるのもアリだと思う。

 

それでは。