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ニコノスの写真日記

フィルムとデジタルの狭間からお送りします。毎日写真を撮って気付いたことを書くブログ。スナップ、ポートレートが大好き。twitter: @nikonosf

期限切れポジで奮闘

最近、忙しくて本格的に写真が撮れない。

いつもの道をちょっと遠回りしてスナップしたり、twitterでの「#今日の空」活動をしてはいるが、日を決めてロケーション撮影、というのができなくて発作を起こしそうだ。

 

ネガを自家現像している暇はないし、自分でできる現像にお金を払うのは癪なので、ポジで撮ることにした。

というのも、近所の写真屋のオジ様が古いフィルムをたくさんくれたのが大きい。

期限切れてるけど、何とかなる(はず)。95年のポジを使ったことがあるけれど、クロスプロセスする時に通常の10倍の濃さの液で処理してしまい、ほとんど像が得られなかった。(ちなみに濃い現像液ではネガも瀕死の状態↓)
f:id:cantonponeys:20170421072426j:image無補正です

今回はE-6ノーマル現像で出してみよう。

 

それでもやっぱり写るか心配なので、ネットで予備調査。

How to Use Expired Film · Lomography

lomographyのページでは、「ISO800なら、感度が1段くらい下がる」と書いてあるが、この法則はポジにも適用していいのか?うーん。2chをつらつら見ていく。どうやらポジは割とよく写るらしい…

感度が下がっているというよりは、ただ公称感度が信用できなくなる

・確実に色かぶりするが、度合いは保存状態に左右される

 

つまり出たとこ勝負。おお、スリル満点じゃないか!

ネットを通して知りたかったのは「ホントに写るか?」だけ。ハイコスト&ノーリターン(ローリターンは許す…)では困るから。

結果、ゴーサイン。

 

貰ったのはProvia400F, Velvia100, minicopy HRII, T64 など。

一番気になるのがFujichrome T64だな。

タングステンフィルム💡

Untitled

デーライトで撮ると淡い青の写真ができる。夜景を撮りたいのだけど、感度の低さが気になる。手持ちでいけるか…?

梅雨の頃、使おうと思う。

 

Kodachromeは、もはや過去の遺物と化したので現像すらできない。白黒でなら現像できるという話、復活の噂もあるが、どうだろうか。

8mmリバーサルフィルム、シングル8は対応のムービーカメラを持っていない。80年で期限切れてるけど誰か使ってくれる人いないかな?(欲しい人連絡下さい)

 

ネットで「期限切れは現像してくれない」とあったので現像のとき問い合わせると、「期限後1年半までは保証が付くが、それより古いフィルムは保証ナシの現像になる。それでもよいか?」と。

本来の性能から見るとゴミでしかなく、しっかり写るか保証もないのに正規の現像に出すのは、ほぼ狂気の沙汰である…いや、はい。全然OKです。

 

 

そして、帰って来たポジを見て驚愕。写真屋のオジ様と3人で大はしゃぎ。

「これは、予想外にイイではないか!」

 

Provia400F(~2007.7)


f:id:cantonponeys:20170427000114j:imageNikon AiAF50/1.4(以下レンズ同じ) 色補正ナシ

猛烈なシアンかぶりである。



f:id:cantonponeys:20170427000438j:image
色の偏りは、スキャナCanoscan9000f付属のアプリ「SCANGEAR」で「褪色補正」をかけるとキレイに取り除ける。


f:id:cantonponeys:20170427001820j:imageまあ、全部取り除いてしまっても面白くないので、多少は色味を残しつつ。

 

f:id:cantonponeys:20170427000502j:image感度400だから、ノーマル現像でここまで写るのだ。

 

Velvia100(~2009.10)
f:id:cantonponeys:20170427001201j:image

 こちらは黄緑にカブっていたが、感度が低く、比較的新しいこともあってか、そこまで気にならなかった。


f:id:cantonponeys:20170427001411j:image

カブったカブったと言うけれど、実際のところライトボックスで見るくらいなら問題ない。ちゃんと写ってるよ?である。


f:id:cantonponeys:20170427001433j:imageポジは積極的に絞りを開けて撮っていきたい。


f:id:cantonponeys:20170427002136j:image

 

誰もがそうだと思うけれど、被写体を見つけて、写真を撮る、という動作はテキトーに出来ることではなく、その場の景色に感化されて初めて成立する。

節約のためだけに期限切れフィルムを使うのはお勧めしない。大事な写真がダメになったとき、悔やんでも悔やみきれないから。

今回は幸い成功に終わったが、このブログに書いてあったから××年までは大丈夫!みたく盲信するべからず。

まあ私は次から期限内のポジで撮ろうと思う。とりあえずProvia。常用感度として400は欲しいので、噂のエクタクローム再販に期待─!

 Kodak Brings Back a Classic with EKTACHROME Film | CES 2017 Press Release | Kodak

 

最後ちょっぴり大袈裟に書いた老婆心深きニコノスでした。この記事が少しでも参考になれば幸いであります。

 

もし顔見知りの写真屋さんがあったら、彼らは大抵デジタルに移行しているので、古いフィルムがないか(ダメもとで)聞いてみるのもアリだと思う。

 

それでは。

保存版 〈フィルムカメラはこう使いなさい〉

まず、この記事のコンセプトをお伝えしよう。できるだけカメラを延命させることだ…


f:id:cantonponeys:20170410192429j:image壊れたマミヤプレス


新品で買えるフィルムカメラは、もはや希少。お金が有り余っていれば新品を買えばいいのだが、売っているのは高級プロ機材かトイカメラ。GF670が最後の星❇?

 

フジフイルム 富士フイルム GF670 Professional SILVER EX N

フジフイルム 富士フイルム GF670 Professional SILVER EX N

 

 

 

まず、毎日おなじカメラを持って撮りまくっている人。すぐにもう1台買いましょう。
次に、全く使っていないカメラがある人。すぐに売りましょう──

 

保管といっても、防湿庫に放り込んでいるだけでは「放置」に過ぎない。やっぱり構ってあげなくちゃ…

 

☆普段のメンテナンス

 

週に一度は空シャッターを切ることをオススメする。カメラは使いすぎると傷むけど、使わないのはもっとよくない。たまーに、「俺にはお前だけだよ…」とか何とか浮気男のような台詞とともに、シャッターを切ってあげよう。この際、スロー・バルブ・高速と、いろいろなスピードで切ること。

 

使ったあと、カメラを掃除する人がいるけれど、1つだけ注意。あなたは、高水圧洗浄機の弱点をご存知だろうか?

こすらず自動車や網戸、壁などの汚れを落としてくれるスグレモノだが、入ってはいけないところにまで水が入った結果、モノが故障することがある。

同じようにブロアーを用いてチリ・ホコリを吹き飛ばしているつもりが、少しづつそれらを絞りの隙間から入れることになっていたら、ファインダーのゴミが増えたり、最悪の場合カビも発生しかねない。過度な掃除も考えものということだ。

エラソーなこと言って読者の皆さんを脅している私はというと、カメラの掃除は

①柔らかい布で全体を払う(大きなゴミ除去)

②無水アルコールのタンポンでボディ・鏡筒を拭く(油分除去)

③ミラーボックス内をブロアーで吹く(ミラー・スクリーンのゴミ除去)

④セーム革でタンポンから出たホコリを取る(仕上げ)

という順に行っている。

 

レンズは拭かないこと。特に後玉はヒドイ汚れの時以外、ぜったいに触ってはいけない

毎回ではなく、気になったら掃除。汚れたと感じたとき掃除。③は省いてよい。

掃除のやりすぎは時間の無駄だし、しばしば弊害さえ生む。外見だけキレイになるのでは、まったく本末転倒と思いませんか?

 

 

 

 

無水エタノールP 500ml

無水エタノールP 500ml

 

 

 

綿球 No.20 50g 20mm

綿球 No.20 50g 20mm

 

できるだけ強力なブロアーが適。
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先端にラバーがついていると安心

 

☆お使いのカメラに応じた保守管理を

 

一口にカメラといっても、デジイチ・ライカなどに採用されているフォーカルプレーンシャッター、2眼レフや大判レンズで用いられるレンズシャッターの二種類が主で、それぞれ機械式・電子制御式がある。これはマニアならずともご存知の方が多いだろう。

 

電子式シャッターは、シャッターダイヤルを回すと接点が切り替わってスピードが変わる。この接点の腐食で不能になることが多いから、ダイヤルを何往復かグリグリ回す習慣をつけよう。

 

機械式の人は、それほど心配いらない。

フツーに使っていればいいのだ。なぜって、直せるから。オリジナルのパーツが破断した、みたいなケースは仕方ないが、一般的なカメラならば、職人さんの所へ持っていけば大抵直る。ライカなんかはいい例。レンズシャッター機も比較的直しやすい。

 

フォーカルプレーン機は特に、長期間(ひと月以上)使わないなら、巻き上げはフリーにしておこう。シャッターチャージしたままだと、バネが伸びたままになるからだ。自動巻き上げのカメラは、シャッタームラなんかが起こりにくいよう設計されているはず。

 

これは全てのカメラにいえる事だが、部品が腐食すると当然、ガタが来やすい。ネットを検索すると、カメラ・レンズをとにかく防湿庫へ!という意見が多い。しかし、2日に一度のペースで使っていれば特に防湿庫は必要ないと思う。

私のようにカメラを何台もお持ちの方は、防湿庫へgoです。現像済みフィルムもぶち込んじゃって下さい。

ちなみに私は防湿庫、持っていません。あんなに大きい箱を設置する場所は我が家に存在しないので、パッキンつきのクリアケースに

 

東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-2

東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-2

 

 こいつを入れて保管している。

防湿庫についてもう一言。湿度40%に保つ、というウリだけれど、窓際に置いたりして直射日光が入ったり、温度変化が激しかったりするとよくない。気を付けよう。

 

レンズについては、折を見て半日くらい直射日光に当ててあげるとカビの予防になるとか。

Banho de sol nos 'olhos das meninas' - Sun Bath in spare lens

黄変レンズを脱色させる効果もあります─

 

 

靴や鞄などの革製品でよく言われることで、毎日同じものを身につけていると、いわば休みなく労働するのに似て疲労・劣化を早める。

カメラもほどよく休ませながら、ローテーションで使ってあげれば、連日酷使するより長く持つことは自明である。

 

☆ドライにカメラと付き合おう

 

長持ちするのは嬉しいことだが、カメラを過保護にしては勿体ない。

結局のところカメラは道具である。

置物ではなく、使ってナンボのものなのだ。

 

Finding my inspiration

 

撮影中は本気でガシガシ使って構わないと思う。粗雑に扱うのとは違うけれど、いろんな所へ連れていって、自由に撮るべき。いいカメラなら、きっとその本気に応えてくれる。

これだけの保守・管理をして、使用中に壊れてしまったら仕方がない。修理屋へ持っていくなり、売るなりすればいい。

 

どうしてもこのカメラがいい!という人は一定数いて、部品取りのためジャンクを収集する業者さんも存在する。

写ルンですに毛が生えた程度のものなら捨ててもよかろうが、昔は高価だったカメラには、きっとドライじゃないファンがいるので、なるべく捨てないようにしよう。

カメラ・レンズは日本の、世界の文化遺産である──‼


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カラー自家プリント、はじめました。

私はカラーモノクロともにフィルムで撮っていて、デジタルはもう動画用かポラ代わり、もしくは予備。

フィルム写真を学べば学ぶほど、プロセスは違っても、やっていることは同じだと感じるようになってきた。

多重露光だって、同じコマでやらなくたって別々に撮って同じ紙に焼いちゃえばいい。デジタルはそれがいとも簡単に済む、ただそれだけ。

しかし私はフィルム写真の過程を愛する。暗室が好きなのだ。

 

今回の記事は、ほぼ時系列順に私のプリントワークへの進歩をお見せする。必要な道具や薬品、注意点などをチョコチョコ述べていこうと思う。

 

 ☆☆☆

 

カラーフィルム→モノクロ印画紙は焼いたことがあったけれど…

うーん、ちょっと物足りないんだなー

モデルさん(ゆいさん)の魅力をもっても、なんだかモノクロフィルム→モノクロ印画紙と比べると雰囲気が劣るというか、カラーで見た感動を超えられないというか…今思えば印画紙が古いものすぎてカブっていたからビミョーに見えたのかも。

でも、やっぱりカラーはカラーで焼きたい。

 

さて、印画紙どうしよう。

候補としては、フジの紙を買うか、もうこの際練習用として割安なDNPのものをロールで買ってしまうか(この場合全暗で裁断せねばならない)…

 

最初のうちは特別こだわらず安いもので…という考えもあるにはあるのだが、はじめての出会いはとても大切。ダメなもの(DNPの紙は使ったこと無いので未知数です)を大量に買い込むと、カラープリントを愛せず失意のうちに時間だけが過ぎていく可能性がある。

でも、慣れないうちからフジやKodakの印画紙をバンバン無駄にする(経験のためだから、完全には無駄じゃないのだけど)のは、さすがに気が引ける。

DNPのロール紙は安いし、便利な点もある。データシートをウェブ上に公開しているのだ。フジのは海外向けのものを逆輸入しているから、フィルターの基本補正値などがわからない。慣れれば問題ないが…

 

処理はRA-4。Kodakの印画紙用処方である。

この現像液でムービーフィルムを現像してしまうツワモノもいるが、私は怖くてできない。

印画紙はヨドバシなど家電量販店に置いてある。RA-4 Paper で検索すればB&Hhttps://www.bhphotovideo.com/bnh/controller/search?N=0&InitialSearch=yes&InitialSearch=yes&sts=ma&Top+Nav-Search&Ntt=RA-4 やFreestyle PhotoRA-4 Paper | B&H Photo Videoで安く買える。

 

 ☆☆☆

 

グズグズしているうちに、2017年になってしまった。

使わないモノやカメラ・レンズを売り払い、少々余裕ができたので購入に踏み切った。

 

最初はバンバン使うから、とにかく大量に、とFuji CAのロールとオリエンタルカラーのRA-4互換処理液を。カラー印画紙 of 写真創庫

結局フジの印画紙。CAというのはCristal Archiveの意で、飛行機に乗ると会えるお姉さんではない。

World's best flight attendants, 2013

もひとつ下のサイズを註文する予定が、在庫切れで仕方なくこのサイズ(10inch×93m)。

どんな梱包で届くのかな、と楽しみにしていたら、厚ぼったいマックの袋みたいなのにドカンと入っていた。包みを開ければ即、印画紙とご対面。明室で開けたら1000円くらい簡単にパア(芯まで感光はしないと思うからこのくらい)。

※必ず暗室で開けること!

 

裁断機はこれを使った。

 

 

10inch≒25.4cm

四切の短辺の長さだ。

長辺が30.5㎝となるので、ある程度の大きさが必要。カラーは暗室灯が使えず全暗下での作業となるから、ガイドがないと手探りで裁断できない。

 

パーマセルテープを貼ってガイドとする。

トイレットペーパーのようにセットした印画紙を引っ張ってきてチョキン。
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なんと5時間もかかってしまった。

恐るべし。93mもあるものね。この作業をまたやる日が来るのかと思うとウンザリするが😩…成果は大きい。四切+1cmくらいのサイズが80枚、10×10inchが100枚、六切が120枚ほどできた。私は元来モノを数えるのが大嫌いな上、正確に数えるのも嫌になるほど疲れたので、気になる方は計算してみるといい。箱で買うより(大幅に)コスパいいはず。

 

コダックのKHTデジタルペーパーは日本の代理店が印画紙ロールを裁断、箱詰めしての販売らしいので、手間はかかってもやっていることは同じだ。このCAペーパーは説明に「デジタル対応」とあるが、「対応」なだけで手焼きにウェイトがあるのは明白。

 

カットした印画紙の保管について、私はロールが入っていた袋に入れている。四切サイズとスクエアが入りきらなかったので、新しく暗袋を調達し、手を突っ込む所を折り返し、黒テープでガチガチに固めて入れている。暗室で二重ジッパーを開けたり閉めたり、出し入れが非常にメンドくさい。

印画紙(50,100枚入とか大きめ)の空箱を用意できるとベストかと思う。

 

ちなみに、長巻フィルムとか、印画紙なんかが入っている暗袋は、いろいろと重宝することが多いので、必ず保管するようにしている。例えば、段階露光に使うため細長く切った印画紙を入れるのに役立つ。

 

今のところ、印画紙は"冷暗所"に置けということで、物置に保管してある。

 

 

☆☆☆

 

 

基礎からはじめるプロのためのカラーネガプリント

基礎からはじめるプロのためのカラーネガプリント

 

 

カラープリントのバイブル。蛍光灯やタングステンライトの補正など、内容は多岐に渡る。

もちろん読んだからといってスグできるわけではない。スポーツの指南書と一緒だ。

 

「プロのため」らしく、カラープリントの自動プロセッサCP31の使い方なんて書いてあるが、肝心の機械が製造・サポート(2016年1月まで)ともに中止だし、中古で買っても8万は下らない。欲しいけど、欲しいけど…‼

こうなったらもうバット現像しかないではないか。

 

バット現像なんてムリだろ、と思ったそこのアナタ。実はKodakの公式ページに指南があるのだ。KODAK PROFESSIONAL セルフカラープリント

モノクロの20℃と比べると、温度管理がタイヘンだ。

 

恒温器の自作も検討したが、割とコストがかさむので熱帯魚用のサーモスタットで代用。

 

 

20℃-35℃の範囲で調節可能なモノを2台。発色現像+漂白定着用。どちらも35℃に合わせるのだが、冬で気温が低く、更に循環が行き届いていないこともあり、なかなか35℃に保つのは難しい。循環モーターを付けるか、ヒーターとセンサーが別々のタイプであれば、精度は高くなるだろう。もしかすると夏季なら丁度いい温度になってくれるかも知れない。手現像用の33℃/1minでもいいとしよう。

 

ロールから切り出した印画紙は湾曲が強いので、紙全体を液に浸すにはトングじゃ役不足。よって、ラテックスの手袋を二重に装着して手で押さえながら浸けている。

(※二重にせず長時間作業していると、どこかから確実に浸水するので、健康のために実施して欲しい。)濡れた手は、専用のタオルを用意して拭こう。

また、素手や布手袋で乳剤面に触ると、変な跡がついてしまうので、左手にもゴム手袋がいいだろう。

秒針の音が聞こえる置時計を頼りに35±0.6℃で45秒。感覚で「少し下がっているな」という時は延長するなり、乳剤面をナデナデするなりで処理を進める。

このとき出来るだけ液を撹拌し、温度を均一にする。ちょっと感覚的だが仕方ない。でも、やればわかる。

水ですすいで、漂白定着45秒。こっちは許容範囲が35℃±3℃だからテキトーに。

 

モノクロ印画紙なら停止が終わり、定着液に入れた瞬間明かりをつけてよいが、こちらは定着も暗室で行うべし。そうしないと、みるみるうちに色が変わっていく。

 

 

Climate Change

そして、最も難しいのがカラーフィルターの数値である。

 

まず、ネガ→ネガ印画紙の仕組みはネガフィルムと同じで、色の反転したネガ画像を印画紙に露光すると、反転の反転、つまりネガのネガでポジになる…

ま、あまり難しく考えると分からなくなる。紙を2回裏返すみたいな話だ。

 

ここからが本番。

光の三原色YMC(順にイエロー、マゼンダ、シアン)のフィルターを使い、自分の欲しい色に近づけていく。

イエローが強ければYフィルターを強め、ブルーが足りなければMとYを、などなど…

ただの法則であるから、参考書と首っ引きで経験を積み、覚えてしまえば単純なこと。ネットにも資料はある。

 

以下に私が焼いた何枚かをデータとともにお見せしよう。スキャナやモニターの環境により色の出方が違うので、正確にお届けできる自信がないからネガスキャンの写真のみを載せることにした。プリントとあまり色は変わらないので参考にはなると思う。

ついでに言っておくと、ネガスキャンはかなりイメージに近い。スキャンされたデータを超えるプリントを作るには、一定の努力と経験を積む必要がある。

 


f:id:cantonponeys:20170406071343j:imageFuji X-TRA400・C6 M90 Y60 F11・6sec バックの白覆い気味で


f:id:cantonponeys:20170406071512j:imagePro160NS・C5 M30 Y80 F11・5.5sec 空覆い(-2EV)

 


f:id:cantonponeys:20170406071654j:imageEktar100・C5 M90 Y90 F16・14.5sec 下半分覆い(-1EV)

 

訓練されたプリンターの方であれば、大まかでも判断して補正できるのだが、ズブの素人だと、なかなか細かい数値の補正には目が回らない。わからなすぎて目が回る。

濡れている時と乾燥後の色が違う気もする。また、観賞環境の光源も大きく影響するのだ。懊悩。

 

印刷の色校正など、カラーを扱う会社の照明には、演色性に優れたライトが用いられているらしい。

演色性とは、Ra100を最高として自然光にどれだけ近いかを示す尺度であり、一般的に90以上のものが色評価用の光源として認められている。

 

初めてのカラー暗室ではタングステンライトの下でプリントを見ていたので、全然わからなかった。しっかり見たいときは一度、屋外へ出て確認していた程だ。

 

風呂場の電球をRa90のこれに替えた。本当に快適。

ああ、初期投資がかさむ。カメラもレンズも売れるだけ売った。

さあ始めよう。 

 

一般的なユニットバスを暗室として使う方法を解説する。

f:id:cantonponeys:20170324083056j:image図のように、重みに十分耐えうる蓋(←これ大事)をバスタブに載せ、それを机代わりにする。引き伸ばし機を置き、バットを並べて水洗まで動線をつくる。「現像」「定着」は「発色現像」「漂白定着」と言い換えてもいい。(停止)と書いたのは、モノクロのとき流しにクエン酸停止液を入れているからであるが、カラーでも現像液が定着液に混ざるのは極力避けたい。よって紙についた現像液を水で一旦すすいでから定着に移っている。

 

水洗はプリントウォッシャーがあれば最高なのだが、4切サイズで10万円とかフザケた値段なので、代用品を。無印で売っている、A4サイズのクリアケースにワイヤーネットで仕切りを作って使う。焼肉の網は加工しにくそうなのと、印画紙を傷つけそうなので、コーテッド網がいいと思う。

 

 

私は大きくて安いのを100均で入手し、ニッパーで切って使っている。

クリアケースの側面、下の方に親指の付け根大の穴が開いているので、コルクやテープ、または耐水グルーで塞ぐべし。

 

次の紙を焼いている間に水洗を済ませ、ある程度溜まったらドライウェル浴、ドライヤーで乾燥。

あんまり長い時間水に浸けておくと、端っこがシナシナになってくる。ここだけの話、忘れて半日くらい水中に放置したことがあって、気付いた時かなり焦ったが乳剤面は何ともなかった。

 

出来上がったプリントは、重ねずに一晩くらい室内に置いて、完全に乾かしてから大きな本に挟んで平らにした上、印画紙の空袋に入れて保管している。無酸性の薄紙を間に挟んでこれまた無酸性のストレージボックスに収納するのが正統派だが、プリントだけで精一杯なのと、置く場所さえないのでこの状態に甘んじている。

 

カラープリントをしてみて良かったことは、撮影時に露出をしっかり出すようにしたこと。ネガだから、と甘く見ていたが、やはり適正露出のネガから最も美しいプリントが生まれる。

冒頭でも述べたが、気付いたことは自分の色を探して、それを大きくプリントする行為はデジタルと何ら変わりがないということ。フォトショップは「デジタル暗室」だ。でもフィルム写真の雰囲気は、まだデジタルでは表現できない部分が多い。だから、ちょっと腰や懐が痛くても自分はやっぱり暗室かな、と思う。

大きく伸ばしてみると、レンズごとの違いとか、フィルムの違いを痛感することになる。

特に35mmカラーフィルムに関しては、大伸ばしの際「汚いな~」と思うことがある。プロ用フィルムはちょっとマシ。

だから私は、引き伸ばすだろう写真に関しては、35ミリについてはほとんどモノクロで撮っている。モノクロなら粒子が多少荒れていても「カッコいい」になるから。

これは今の私の感想であり、また変わるも知れない。突然「画質悪い感じがイイんだよ」とハーフ判でバリバリ撮りはじめるかも。 

 
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最初は文字通り暗中模索だったが、段々と色もわかるようになってきた。読者の皆さんにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いであります。

Nikon AFーS 28mm f1.8G VS AiAF28mm f2.8

"Nikon AF-S 28mm F1.8G"

これで検索をかけると、沢山の人が書いているようだから今まで書く気が起きなかったのだが、売ってしまったのでちょこっとレビューをば。

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前から使っているAF28mm f2.8(Dタイプではない、中期型)は、構成枚数が後期型のDタイプより少なく、抜けがいい、周辺減光の少ないレンズとの評判(伝聞)で入手したものだ。

しばらくそれで撮っていたのだが、室内など暗いところでのピント合わせが難しい。マニュアルフォーカスの話である。

基本的にAFは信用していないので、特に人物を撮るときは必ずマニュアルでピント合わせを行うことにしている。日中、屋外ならば何の問題もないのに、ちょっと暗い所ではストレスが大きい。

開放f値が大きいので、必然的にファインダーが暗くなる。被写界深度もあるので、どこにピントが来ているか、わかりにくいのだ。

これが広角はレンジファインダーで、と言われる所以だろう。確かに距離計カメラならば50mmも28mmもピント合わせは変わらない。

 

ということで、28ミリの1.8を検討し始めたのだ。時を同じくして給料日

いやはやモノスゴイ解像力である…

 



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フィルムはC200、どちらも開放だったかと思う。開放からここまでパッキパキだと、ファインダー像も逸品級。

木肌の苔、花弁の雫、自分は写真が上手くなったのでは?と錯覚するほどクッキリだ。

F4くらいがシャープネスのピークだと思う。


わ、キレイ!と思うとすぐ寄ってしまうのが癖。
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「写真はレンズ」という言葉を心底重い知ったのはこの時である。この逆光耐性はナノクリでこそなせる技。

 

さて、問題にしていたピントの合わせにくさは、まったくストレスがない。暗い室内、MFでもピントの山が明瞭で、スッとピントが合う。まずファインダーの明るさからして違いますからね。1.3段の落差は侮れないです。うん。

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これは、歪まなくていい

↑AF-S1.8G

↓AiAF2.8
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歪んでいる気がする

 

レンズの描写面では満足中の満足を味わった。味とか雰囲気とか、そーいうのは置いといて、とにかく目が痛いほどの解像力・コントラスト。驚異的なほど歪まないので、建築を撮ってもOKだ。

フルサイズユーザーで28mmが好きなら、マスト・バイなレンズと思う。

中古価格が着々と下がってきている今、けっこうお得なのでは?もしくはニコンが28/1.4を出すのを待って買う?(出ないかも知れぬが…)

 

 28mmは大好きだが、いかんせん先代、AiAF28の2回りは大きい。また、中判ネガを優に越える解像度を誇るデジタルのために開発されたレンズだから、35mmネガにとっては、ちょっと宝の持ち腐れ感。

結局、持て余して売ってしまうことになった。より良いものを知ると、旧レンズが苦手な状況で「あのレンズだったら…」と邪念が湧いてしまう。たまーに、ふっと後悔が押し寄せてくるが、これでいいのだ、と自分に言い聞かせる。それだけ素晴らしいレンズだったのだ…

超解像度と、濃厚な色乗りの感動を与えてくれたAFーS 28mm f1.8Gに感謝。

 

 

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G フルサイズ対応

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G フルサイズ対応

 

 

Nikon 28mm f1.8G 0002

 

↓旧レンズも、なかなかやるもんですよ。モノクロと合う。

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Bessa Rはコスパ最高のLマウントカメラ

leica lens collection

 

 

 

ライカレンズはElmar9cm/4(少しフレア気味になるが優等生)とSummitar5cm/2.0(絞りを開けばボヤボヤ、絞ればパリッと写る)の2本、使ったことがある。

エルマーはもう売ってしまった。

ズミターは好みにドンピシャで、もう一生手放せない。心中したい。

 

ボディはDⅡを使っていた。

①レンズキャップをつけないとシャッター幕のスキマから光が入って感光してしまうこと

②フィルムがまっすぐ送られないので、パーフォレーション(35mmフィルム両端の穴たち)に露光されてしまい、スキャン・プリントが面倒なこと。

サイコーに美的な組み合わせだったけれど、この2点により売却に踏み切った。


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ところで交換レンズがポッケに入ることは、たいへん重要である。

週末にスナップしようとか、ちょっとそこまで行きたい時、できればカバンは持ちたくない。50mmを装着し、左に28mm、右にフィルムと電池・ストロボ。コートを着られない季節は泣く泣く広角を置いていくか、肩掛けカバンで出掛ける。

レンズが小さければな…と一眼レフに別れを告げ、ライカへ乗り換えよう…毎度そんなことを考えるのだが、AE・AF・自動巻き上げとそれに伴う快適さを失うのはあまりにも痛い。Nikon F6のファインダー、忘れられないし。

 

Voigtlander Bessa R

たまたま行った中古屋のジャンク棚に、フォクトレンダー ベッサRがあった。カウンター窓がポロリと陥入(陥没?)して機械の中に入って、巻き上げ歯車に噛んでしまったことが理由だ。

その他には「距離計縦ズレ」以外、特に異常も無いようなので、軍艦部を開けて窓を取り除けば解決だろう、と購入。嘘みたいに安かったし。

 

ところがどっこい、開頭手術が困難を極めたのである。

セルフタイマーを外し、前エプロンに強力両面テープみたいなもので接着されているゴムの貼革を剥がすと現れるネジを外し、シャッタースピードダイヤルと巻き上げレバーも外して、やっと軍艦部が取れる。後はカウンター窓をくっつけるだけ…のはずが、ゴム革を折ってしまった。なんたる不器用。後始末に骨が折れた。

 

距離計縦ズレであるが、ホットシューのプレートを外すと調整ネジが現れる。横ズレ矯正用と縦ズレ用があるので、間違えないように。

まんまと間違えた私は、三脚に載せたカメラの裏蓋を開けてシャッターをバルブ固定、ピントグラスをフィルムの位置に押し付けて無限遠及び最短でピントチェック。

散々面倒な思いをしたが、バリバリ動いているのでヨシとしよう。

 

このカメラを購入したとき、馴染みの店員さんに「ライカを買えない人達が使うカメラだよ。ほんとに買うの?まあ、遊ぶには安いけどさ…」と笑われた。

すっごい偏見。

 

シャッター音うるさいし、軽くて安っぽいし、巻き上げは重くないけどガリガリ。

でも、良いところは沢山ある。

☆ホットシュー・TTL露出計搭載

☆簡単フィルム交換

☆明るく見やすいレンジファインダー

☆35/90・50・75mmの選択式ブライトフレーム

☆安定した機械式シャッター(B,1sec~1/2000sec)

☆セルフタイマーつき

 

ケンカを売るつもりはない。

ただ、ライカで我慢していた部分を全部持っていることが嬉しい。ライカはコスパで量りがたい部分があるけれど、ベッサは徹底的にナイスコスパな実用カメラ。

 

コシナフォクトレンダーブランドの手になるBessaシリーズは、

R:Lマウント

R2,3,4:Mマウント

Mマウントの3機種にはそれぞれ電子式シャッターでAE搭載の"A"、フルメカニカルの"M"が存在する。修理はコシナさんに電話すればやってくれるらしい。

 

いつか、ふらりと立ち寄った中古屋のオジ様が、別のお客に「ライカはね、金さえ積めばいくらでも直せますよ、ははは」と仰っていて底知れぬ沼感。思うことはやっぱり、いろんな意味で「ライカってスゲェ」

M型ライカ病に罹患していた頃、お店でM3、M4、M5、M6、ライツミノルタCLを取っ替え引っ替え見せてもらっていた。M4-Pを触らせてもらったとき「これは俺のためのライカだ」と思った。分割でも何でもドンと来い。

しかし譲れない点が1つ。

絶対、対称型の28mmをつけて歩くのだ。縦構図でビシッと決める、情報量の多い画が欲しい。

卍M4-P×Elmarit28mm f2.8(1st) 卍

Dinner Table Leica, April 27, 2012

何回払いになるのだろう…(笑)

ボディを手に入れてもレンズに手が届かない。

 

Mマウントのライカ、これは高嶺の花と言わざるを得ない。もし壊れたらどうしよう、なんて考えるとカタくなったり、過保護になってしまうだろう。(多くの人は慣れてくると雑になるが)

安いから壊れたっていいや、とは考えていない。華奢どころではないカメラだから純粋に安心できて、道具として使い込める点で、とても素晴らしいモノと言える。

生産終了になって久しく、今更になってレビューするのだが、良いモノは良いのだ。

軽快に巻き上げながら、スナップしよう。


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↑Summitar5cm/2.0、Kentmere400+SPD1:1 10min30sec

愛しのタクマー with Pentax SP

私のオールドレンズ遍歴 No.4

高校の部室で見初めてから2年ほど公私ともにガシガシ使っていたPentax SPだが、私物化するのはイカンということで返却。なんで応援団の部室にカメラなんか置いてあったんだろう?未だに不思議。

 

SMCタクマー55mmは、Sony α7でM42星雲へ旅をしたときに買い戻したが、前みたいにフィルムで撮りたいな、と思っていた。

 

買い物の帰りに立ち寄った中古屋のジャンクコーナーで、1000円のSPを発見。1000円くらいになると大体、ファインダーがカビッカビだったり、ペンタプリズムが腐蝕していたり、シャッター後幕が最後まで走らなかったりと重病人が多いのだが、こいつはそういう問題が何一つ見当たらない。

モルトがカスみたいなのは当たり前。病気どころか、長く死蔵されており下手にいじられていない証拠。これは買いだなーと連れて帰ったが、いざモルト交換、となった時ジャンクたる理由を知った。

裏蓋が固くてなかなか開かないのだ。もしや検品のとき開かずに諦めたか?

 

カメラをヘッドロックして引っ張る。

お店では気持ちよくパカっといったのに?

うなる。ぐりぐり。

やっと開いた。ヨシヨシ。

 

シャッターも低速が少し粘るくらいで完璧である。

切り現テストせずとも普通に撮れることは明らかで、早速SMC TAKUMAR55mm F1.8をマウント、Fuji C200を入れ撮影に行った。

この日は砂埃がひどく、壊れてしまうのではないかと風が吹くたびコートで保護しながら歩いた。重さもカッコもまるで拳銃のようだ。

 
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そう、このカメラはけっこう重い(標準55/1.8つき約910g)。先日、一眼レフが気になりはじめた友人とカメラ屋でCanonのkiss(キット標準ズームつき約575g)を触ったが、位置付けとしては同じ大衆機なのにフィルムユーザーは苦労してるのね…

フィルムで撮りたくなったら、いつでも貸してあげるよ、と言った。

苦笑。

 

このセットで写真を撮り始めた頃は、学園祭などのイベント以外に大して撮る機会もなく、フィルムを無駄にしないようにという気持ちもあってか月に1本弱だった。

 

現在、月に4本は軽く撮っているので恐ろしい限りである。ポートレート撮影の機会があると、1度に5、6本撮る。人物の場合は撮らなきゃ勿体ない気がして、パカパカやってしまう。

 

さて、カメラの話に戻ろう。

電池はアダプターを介してLR41を使用可能で、今回はゴムリングで自作した。あんまり使わなかったけど。

 このカメラは絞り込み測光であり、いちいち絞らないと露出が合っているかわからない。AEもないから単体露出計のみに頼った方が、構えてから撮るまで速い気がする。

 

カラー、モノクロの順に一本づつ撮ってセットで売り払おうと思ったのに、2本目の途中からミラーアップして戻らない癖がついてしまう。(何コマかに一度はミラーが降りてくれる)シャッターは動いているので画像への影響は無い。

ファインダーがあるにもかかわらず目測で合わせて、真っ暗なファインダーを覗きながらシャッターを切る。

パコン!

ミラーが戻った。おっ…ちゃんとピント来てる!よしよし。
f:id:cantonponeys:20170327225045j:image青山の団地で奇跡のガチピン。


f:id:cantonponeys:20170328001154j:image日本家屋

20mくらいに合わせて絞ればOK。

 

モノクロ写真では、青空を暗く落とすため黄色フィルターを使うことが多い。この写真でも若干その傾向があるけれど、黄変の影響だろうか?ちなみにフィルターは普通のUV(紫外線カット)。

 


f:id:cantonponeys:20170328001255j:imageこわ…

これは、見えてましたね。ファインダー像が。

 

PentaxSPは(ほとんどマニアの戯言であるが)巻き上げの感覚、あれが気持ちいいのだ。中古屋でチェックするだけでは絶対にわからない、フィルムを入れたときの巻き上げ。適度に重い「ムチューッ、カチッ」というトルク感…ヘンタイですみません。

でもやっぱ違うんです。後の時代のプラカメ達と比べちゃうと。造りの良さが歴然。

巻き上げまで楽しいカメラって、そんなに多くないもの。

 

ファインダーは暗く、特に光の少ない場所でのピント合わせは至難。後の時代の物には敵わないが、その他の部分ではけっこう健闘していると思う。

 

そしてレンズ。

私はこのレンズが好きだ。なぜなら、愚直なまでにしっかり写るから。

しかし数が多く、黄変個体も多いために数あるレンズの中では最安値で取引されている、ジャンク箱のヌシ。

  

解放から一段くらい、ほんのり周辺減光が気になる。

絞ればごくごく普通のレンズ。黄変している「アトムレンズ」つまり放射能を持つ困ったレンズもあるが、こいつが性能を上げていることは確か。

見た目はすごく黄色だけれど、実際に撮ってみるとそこまで気にならない。もし気になる人はホワイトバランスをマニュアル調整すべし。フィルムの人はモノクロで撮るべし。


f:id:cantonponeys:20170327230139j:image開放


f:id:cantonponeys:20170327230209j:imageたしかf4くらい。

f:id:cantonponeys:20170327230242j:imageこの写真を撮っているとき、後ろでオジ様が「みんなカメラ持ってやがる…」とボヤいていた。明治神宮


f:id:cantonponeys:20170327230420j:imageこんなに素敵な所にいて、写真を撮らずにいられない。

 


f:id:cantonponeys:20170327230521j:image風が強いのに、外でお弁当。
f:id:cantonponeys:20170327230637j:imageF11まで絞る。シャキッと写ります。右下の人たち、演劇部っぽいな?
f:id:cantonponeys:20170327230745j:image

代々木公園。

 

これで撮りまくっていたからか、55mmは私にとって基準の焦点距離だ。パッと見で撮れる、慣れた画角。

55㎜という焦点距離は、今でもマイクロニッコール55/2.8で使っている。

 


f:id:cantonponeys:20170328002413j:image再び、団地。kentmere 400(SPD原液 20℃ 6min20sec)



f:id:cantonponeys:20170328001954j:imageラスト・ショット。

中古屋の親父さんに、直してやるから持って来い、と言われているが、自動巻き上げのAFカメラと比べると不便。直してもらっても、あまり使わないだろう。

だから、これで撮り納め。

さよならタクマー。

Nikon L35AWAD

たとえ火のなか水のなか、いつもどこでもアナタのそばに。

そんなカメラはどこにある?

 

 

私は Nikon F6を使っている。

雪でしたたか濡れたとき、故障のコの字も無いほどピンピンしていた。やっぱりそこは、フラッグシップ。

いまや超有名な写真集、「未来ちゃん」でも雪のなかガシガシ撮ってる感じだ。(小鳥さんの愛機はF6+35/2)

 

未来ちゃん

未来ちゃん

 

 

いい写真が撮れれば、カメラが壊れたってナンボのもんじゃ、とは思う。

しかし、1台しか持ち合わせのないカメラがダメになったら、撮影続行は不可能。防水カメラが理想だなーと思っていた。

 

私は「ニコノス」という名前で活動しているが特に理由はなく、ただ語感がいいからである。

ニコノスとはNikonが昔つくっていた水中カメラで、古い上に目測ピントというのが購入を踏みとどまらせた。

コニカ現場監督とか、防水コンパクトをいろいろ物色していたら、これが出てきたのだ。

露出はフルオート。AFor近接域のエリアフォーカスで、強制フラッシュが炊ける。フィルム交換は裏蓋を開けてフィルムを圧板の下に通し、赤マークと合わせて閉じるだけ。そして何より好感が持てるのは、電池が単三×2ということ。CR何とかいう高い電池ではない!

 

F6のCR123Aも、ブロニカやペンタ67の4LR44も、サムライの2CR5も、とにかく高いんじゃー!

コンビニへ入って、置いてあったら奇跡⁉︎

でもこれは、単3電池。安く、どこにでも売っている。大きなメリット。

 

感覚的には、アドバンスト・写ルンです

レンズも35mm/f2.8が装備されており、マニアも納得のF値。描写もOK。

 


f:id:cantonponeys:20170324200726j:image「階調性」「水平」

 


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 広角ならではの使い方


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沖縄にいるみたい。


f:id:cantonponeys:20170324200936j:image

 

周辺減光もいい感じ。ちなみにフィルムは全てFujifilm C200

 

 

 

ただ逆光には滅法弱いので注意が必要だ。

元から防水ハウジングに入っているようなカメラで、 レンズの前に分厚いガラスがある。それが悪さをするのだろうか。
f:id:cantonponeys:20170324193917j:image太陽の方角は禁忌。それを逆手に取って表現できたら勝ち。

 

買ったときには、どうせコンパクトでしょ、と馬鹿にしていたが、いい意味で期待を裏切られた。かなり画質がいいし、割と意のままに写る。

 

 

いかにもコンパクト使いました、って写真を撮りたいときは、暗めのところでフラッシュを炊けばいい。

f:id:cantonponeys:20170326092956j:image寄りすぎた。

 

ふむ、けっこうやるじゃない。

ひどい雨の日や、画角が欲しい時はこれで外出する(35mmレンズを他に持っていないから)。露出やパララクスや少しのピンぼけを気にしなければ、限りなくラク。

水辺やお風呂で遊びたいときも、安心して使える。レンズに水が侵入することも、電源系統がイカれることもないのだ。

その上汚れても丸洗い可能。

 

 ↑もっとラクなやつ

 

私が気に入っているところは、シャッタースピードの下限が長い(8sec~)ので、夜景写真もお手のもの。コンパクトしか持ち歩かない時は、三脚なんてあるハズなく、だいたいブレるんだけど…

 

相場としては、¥3000-¥8000くらいだろうか。

私の個体はキレイだったけれど日付写し込み機能がダメになっていたから、相場の前半台で手に入った。(使いすぎて塗装が剥げてきている😓💦)

 

単焦点だから迷いがないし、描写も独特のものがある。フィルムカメラをはじめたい!という方にも、重い機材にため息ついてるベテランさんにも、自信を持って薦められるカメラだ。

 

たとえ火のなか水のなか、いつもどこでもアナタのそばに。

そんなカメラはここにある😏