マミヤプレスというカメラ
じつはロクナナへの憧れが、ずっとある。
アラーキーさんのロクナナが素敵すぎて好きすぎて…はい。
で、ニコンの広角を一本手放してマミヤプレス初期型に6×7ホルダーのセットを購入したわけです。
荒木さんが好きなら、さっさとペンタ67やマキナ67を買えばいいのだが、お店で触らせてもらった感じ、何だかしっくり来ないのである。シャッター音で何分の1か判りにくかったり、持ちにくかったり、グリップ高かったり!
そしてマミヤプレスで6×7を使ってしまうので今後他の67とは縁がないだろう…まずマキナは高いしね。
街に出て試写してみると、なかなかイイ。
レンズシャッター機であるからレリーズ時のショックが非常に少ない。1/8秒を切っても手ブレが気にならないって、素晴らしい。
しかし、現像してみると光線引きがある。
ネガでもポジ(RVP100)でもダメ。蛇腹に穴がある疑惑。優秀なテッサー搭載なのに勿体ない。
下半分がカブってるね…
でも、
このように
(立体感…!)
しっかり撮れているのも、ある。
一週間で、あえなく返品。
直して使ってもよかったのだけど、パララクス自動補正が無いモデルだったので、まあいいや、と。
マミヤプレスの最終型、ユニバーサルタイプは、蛇腹が無くアオリができない代わりに光線漏れの危険が少ない。
アオリなんて、棚田の奥までピント合わせたり、建築写真に使ったり、ブツ撮りで便利なくらいだ。それなりに役に立つけど、必要ない必要ない…
アオりたいなら大判を買ってしまえ。
ちなみに、マミヤプレスでもスーパー23より前のモデルはファインダーに6×9のフレームしかなく、視差(パララックス)の自動補正も利かない。
Super23やUniversalは6×7と6×9の、それぞれ100,150,200mmレンズに対応するフレームを持つので使い勝手が良いと思う。
今回使ったレンズは、ほとんどのプレスに標準装備の100mm/f3.5。暗いと仰るなら100mm/f2.8という品もございます。他には75/5.6なんてのも。
購入のときは、蛇腹の穴に注意だ。
また、距離計で撮るときに蛇腹がしっかりロックされず、浮いていると片ボケになったり、ボケボケになったりする。
アオリを使わないなら、しっかりロックして中から一周、パーマセルテープでも貼っておけば光漏れの心配が減るだろう。
このカメラの使い勝手、かなりいい部類に入る。 なぜなら持ちやすいから。左手でグリップ(レリーズ付き!これが大きい)を持ち右手でフォーカス。
巻き上げも右手でするのだが、ホルダーによって2回巻き上げのものがあるので、注意。もし気付かず撮っていると、半分づつコマが重なったゲイジュツ品が出来上がる。
見た目はスゴイが重さはペンタ67より軽いか同程度。どちらも標準レンズなら、最短撮影距離も1mだし、あとは好みの問題かな、と。どうでしょう?あなたもプレス。マミヤのプレス。